SOAR

猫はこたつで丸くなる ページ13

雑誌のインタビューの空き時間。


控え室はあったかいとはいえ
外は雪が降るくらい極寒。



遊びに行きたい！雪合戦したい！雪だるま作りたい！



暖房の前を陣取るなっちゃんに
『飲み物買いに行こ』って下手な嘘でチャレンジ。


前回のことがあったからわりとサクッと
まぁ文句は言いながら
自販機に向かってくれたけど…





「飲み物要員かよ」


『あったかいの買お』


「てか、こっち自販機なくね？」


『んー？』


「どこ行こうとしてんの？」


『さぁー？』


「これ出たら外じゃん」


『あ、そうなの？』


「あ、分かった」


『何がですか？』


「…お前、雪見に行きたいだけでしょ」


『へ？なんの話？』


「嘘、下手かよ」





すっとぼけは通用しないらしい、くっそー…





『だって素直に雪見に行こうって言っても
なっちゃん絶対行ってくんないじゃん！』


「うん、無理、寒い。絶対外出ない」


『いいし！慧人と行くから！』


「行ってらっしゃい」


『冷た！』


「ほら、戻んぞ」


『戻んの！？』





「慧人誘うんだろ」って言うくせに控え室逆戻りで
雪合戦と雪だるま作りは叶わず。





インドアななっちゃんと
無言でブランケット渡されたA、
強制"猫はコタツで丸くなる"タイプ。

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