Dear Destiny ~僕が見える君と~

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「どうせ俺らとは生きれないんだ」


「最期、苦しむのは俺らの方だよ」



遠くを見つめてそう言うナツキは、どこか寂し気で
自分に言い聞かせてるようにも聞こえた。









僕にも響くその言葉。


離れるなら早い方がいい

君と過ごせるなら辛い未来が待っててもいい

どっちも本音だった。



でもこれは僕の自己満で
本当に君のこと思うなら離れなきゃいけない。


君は僕じゃなくて人間と一緒に過ごして
普通の未来を迎えて幸せになるべき。




そんなの分かってて
分かりながら君と過ごした。









「なつき」




名前を呼ばれて現実に引き戻され
仕事なのを思い出す。




「時間か、行こう」


「今日人数多いからなぁ」


「残業……」


「はぁー、それ言うなって」


「さっさと終わらそう」


「ん」




ナツキは両手を頭の上で伸ばしたあと
リストを確認しながら歩き出した。




仕事は嫌いじゃないけど
特に好きなわけでもない。


とりあえず残業はしたくないし
出来ることならはやく帰りたい。


そこは人間も僕らも一緒。








でも同じようで、全然違う僕と君が
一緒に生きるのはやっぱり難しい。








だから今だけでいい


もう少しだけでいい



君と一緒にいることを許して…






ー






雲行き怪しくなってきました…汗

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