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手を引かれ、部屋に戻ると
振り返った夏喜の表情は

どこか切ないのに熱を帯びていて…







「A」







名前を呼ぶ少し掠れた声も


頬と髪を通って、雑音を消すように耳を塞ぐ両手も


酸素を奪い続ける唇も






愛おしいと思ってしまった。









時折漏れる息すら許してくれないのに







『はぁ……っ』



「…かわいすぎ」







角度を変えながら何度も重ねられるキスに
力が抜けていく。



腰に手を回してくれたのは
きっとそれを支えようとしてくれてたからで

背の高い夏喜の首にどうにか腕を回すと








『わ……っ』








軽く抱き上げられてしまった。







「え、軽」



『うそ、待って…!』



「あははっ、Aも焦ることあんだね笑」



『絶対重い!』



「まぁ、普通に重いよ笑」



『だから言ってんじゃん!おろしてっ』



「無理」



『……っ』







私の意思なんて通らない。



嫌なら抵抗すればいいのに
こればっかりは確かに無理だ。



それどころかもっと欲しくなる。






抱き上げられたままキスを重ね、
着いた先のベッドに、雪崩れ込むように沈んでいく。






ほんの一瞬、唇を解放されたと思ったら


「ごめん、あんま余裕ないかも」なんて
伏せ目がちに言わないで。











切なくて、甘ったるくて、長い夜が更けていく。










−−−−−−−−








ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


文章力の無さで、裏ガッツリは書けないので
皆さんの想像力に頼り切っています!すいません🙇🏻‍♀️

名前のない→←星の夜に



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なな(プロフ) - まきさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!展開考えながら書いてるのでお待たせしてしまうと思いますが、引き続きよろしくお願いします😊 (2022年5月20日 23時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - この作品、めちゃめちゃ好きです!どうなっていくのか、楽しみで仕方ありません❤️ (2022年5月20日 13時) (レス) @page46 id: 932ad4f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - あいうさん» そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2022年4月30日 21時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
あいう(プロフ) - 最高です! (2022年4月30日 13時) (レス) @page36 id: c84e13ef9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なな | 作成日時:2022年3月26日 23時

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