教えたくない ページ16
「んぅ……」
『おはよ』
「……はよ」
窓から差し込む太陽の光が眩しくて
嫌でも覚める意識。
タイミング良くかけられた挨拶を反射的に返し、
まだ働くのを拒む頭であれこれ考えながら起き上がると
隣の椅子に腰掛けて
コーヒー片手にこちらを覗き込む人…
うわ、忘れてた。
俺、昨日……
やば、とんでもないことしたわ。
『いる?コーヒー』
「…いる」
もう淹れてあったらしく、
テーブルに置いてあるコーヒーを渡してくれる。
この人、昨日のこと忘れてんのかな。
普通すぎる。
「…あざす」
『ん』
「ねぇ、今何時?」
『11時くらい?』
「……えぇ、寝過ぎじゃん」
『ちょっとね』
「なんで起こしてくんないの」
『え、気持ちよさそうに寝てたし?』
「1週間しか居らんないのに…」
また時間無駄にしたわ…
『もう起きれる?』
「起きる起きる」
『店開いてるし、必要なものあったら買いに行こ』
「あ、うん」
『服、そこにあるから』
「ありがと」
Aは自分の準備のためにリビングを離れ、
俺は広い洗面所で顔を洗ってから
置いてあった服に着替える。
Aが選ぶ服はセンスが良くて
趣味合うかもって思ったけど
この服はお兄さんのだったわ。
でも、合わせ方まで俺好みだから
やっぱ絶対趣味は合う。
バッグに仕舞ったサングラスをかけて家を出た。
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なな(プロフ) - まきさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!展開考えながら書いてるのでお待たせしてしまうと思いますが、引き続きよろしくお願いします😊 (2022年5月20日 23時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - この作品、めちゃめちゃ好きです!どうなっていくのか、楽しみで仕方ありません❤️ (2022年5月20日 13時) (レス) @page46 id: 932ad4f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - あいうさん» そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2022年4月30日 21時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
あいう(プロフ) - 最高です! (2022年4月30日 13時) (レス) @page36 id: c84e13ef9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2022年3月26日 23時