【HQ】ざまぁ中と後 (ページ5)

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美少女の取り巻き・金魚の糞ページ5

【加害者の一人】
仮名：金魚の糞
Aのクラスメイト。
成績は良くも悪くもなく顔も普通の平凡な少年。学校生活を平和に送る為にカースト一軍のヤンキーのご機嫌取りをして友人の地位を手に入れた。ヤンキーといつも一緒にいて言うことに従っている。友達というより手下。周りに”金魚の糞”とバカにされている。
×の取り巻きの一人。
―――

　卒業式の朝、戻ってきた(人1)が別人みたいに冷たい顔で俺達をクズだと言ったり、今まで俺達がしてきたことをばらしてキレる姿を茫然と見ていた。

あいつほんとに(人1)なのか？
バカでビビリでぼっちで、何したって反撃しないし怒りもしないブス。
それがあいつだった。
なのに怒鳴られても強気で言い返す(人1)は俺が知ってる(人1)と全然違かった。
始めに「俺達のことずっとクズだと思ってた」、って言われた時は驚きと怒りを感じたけど、今はすごい豹変っぷりにぽかんと口を開けてしまっていた。
そして俺らがしてきたことを堂々とバラしやがって、さすがに少し焦った。先生がいるし(人1)のことをよく知らない奴もいる。
(人1)が何言おうが先生はチョロいから俺らを信じる。クラスの奴らも俺らが違うって言えば従うだろうけど、それでももしほんとだと知られたら…
そう思うと少し怖くなる。

「―――いつも金魚の糞連れてましたよ。ほら、そいつです」

キレたら怖くてめんどうになるヤンキーも強気で責めてた(人1)が俺に視線を向ける。
俺！？
クラスの奴ら全員の視線も向けられ思わずビビった。
(人1)は今度は俺を責めてきて内心焦りながら答えた。

…こいつがバラすなんて考えもしなかった。俺らと会わない間に何があったんだよ…

…”金魚の糞”か。
俺はそんな鈍くない。陰でそうバカにされてるのなんか知ってる。ムカつくけどその通りなのはわかってんだよ。
悔しいが俺は平凡だ。カースト一軍になれるキャラじゃないけど三軍になんてなりたくない。だからヤンキーとか×とかカースト上位の奴のご機嫌取りして気に入られる努力をした。そのおかげで誰にバカにされることもない、他の奴をバカにして好き勝手できた。
それの何が悪い！
誰だって平和に生きたいだろ。だから俺は努力して平和を手に入れたんだ。ま、あのバカ(ヤンキー)に取り入るのは簡単だったけどな。

自分の意思がなくて、人に流されるだけで何もしなかったお前が悪い！
×のご機嫌取りでもしてりゃ引き立て役として平和に生活できたかもしれないのにな。バカな奴。