紅一点×SnowMan (ページ20)

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side YOU ページ20

ドラマの撮影も中盤に差し掛かってきて。

私は相変わらずみなさんとは距離を置きながら、
いつも通り過ごしたい、、、のに。

目の前の少年がそれを邪魔してくる。

森『ねぇ。松雪ってどこの高校に行ってるの？』

森『どこ住んでるの？』

森『好きな食べ物は何？』

なんだこの子は。

森本慎太郎。
私よりは年下だけど、入所が早いから先輩で。

優吾が共演するって言ったら、
おもしろい奴だよって言ってたけ。

私が入所した頃はすごく推されていて、
いろんなテレビに出ていたな。

あんまり関わりたくないんだけどな。
とりあえず質問には答えるか。

「通信、言わない、特にないです。」

森『えー、なんだよー。教えてくれてもいいじゃん。』

すごく人懐こいのか、ニカっと笑ってる。
この子私が嫌がっているの気にしてない、、、？

森『てか高地と仲良いの？』

「、、、仲良くないです。」

森『えー、嘘だぁ。だってあいつのことよろしくって言ってたよ。』

優吾め。私が仲良しなこと言いたくないって
あれだけ言ったのに。

「仲良いとか言えないから。」

森『え？』

「私が誰かと仲良いこと言うと、その人がバッシング対象になるので。」

森『、、、。そっか。』

「以上ですか？」

森『なんかさー、そんなの気にしてたらキリないじゃん。』

「え？」

森『俺も正直兄貴のことがあったりして結構やばい時あるよ。だけどさぁー、そんなの気にしてたら辛すぎない？俺と友達なってよ。俺はもうすでに言われ慣れてるから平気だよ。松雪と仲良くなりたい。』

こんな真っ直ぐに言われるなんて初めてだな。
だけど、そんな時にも裏を考えてしまう私は
性格が歪みすぎてるんだと思う。

「考えておきます。」

森『お、断られなかっただけ成長してる。やった！これからうざいくらい話しかけるからね！ね？』

森本慎太郎は人懐こい笑顔を向けると、
みんなの輪に向かっていった。

なんか面倒なことになったな、、、。
このまま空気のように過ごしたいのに。
まあ、すぐに飽きていなくなるでしょ。

私はそう思っていたが、
森本慎太郎のしつこさと粘り強さをなめていた。