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side YOU ページ15

今日は朝から7月期のドラマの撮影だ。
朝、タクシーで迎えに来てもらって、スタジオに入る。


「おはようございます。」


スタッフや演者に挨拶をする。


挨拶は基本だからと秀明くんに散々言われたから、
どんなところでも挨拶だけはするようにしている。


今回は学園もので同世代の人が多いけど、
その輪には決して入らない。
しばらくして、あの人がやってきた。


滝沢『おはようございます。松雪います?』


「秀明くん。」


滝『来たよ。』


近づいてくるとぎゅっと抱きしめてくる。


この人はいつもそうだ。
私が初めての現場には必ずやって来て、
周りの人が近寄らないように牽制していくのだ。


「また?」


滝『ん?なんのことかな。連絡先とか交換してないよね?』


「今来たばかりだよ。」


滝『なら良かった。プロデューサーさんに挨拶してくるね。』


頬にキスをすると笑顔でプロデューサーのところに行く。
周りのスタッフさんや演者がぎょっとしている。


小さくため息をつくと、メイク室に向かった。


雅『またタッキーきたのぉ?』


ほんと懲りないわねぇーと私の顔に
ファンデーションをパタパタ塗りながら言っている。


「いつものことだよ。嫌になっちゃう。」


雅は私の専属ヘアメイクで
信頼しているスタッフの1人だ。


この立場だから過去にヘアメイクにも
嫌がらせされることが多くて。


そんな中で唯一普通に接してくれた人だ。
女みたいな口調だけど、この人はノーマルな人。
そこが不思議なんだよね。


雅『タッキーも牽制してるんでしょ。他の人が近づかないように。』


「おかげで友達は全くできないよね。」


雅『必要なの?お友達。』


「いらない。」


雅『ならいいじゃない。タッキーも好きでやってるんだからほっときなさい。』


共演者は男なら下心で近寄ってくるし、
女なら、事務所の他のタレントと
お近づきになりたいという気持ちのみで近寄ってくる。


おかげで人間不信になるわ、
めんどくさいことに巻き込まれるわでウンザリしていた。


そしたらある時から秀明くんが、
いろんな現場に来てくれるようになって。


私に適度に絡むことによって、
他のタレントが近寄ることは無くなった。

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設定タグ:SnowMan , 紅一点 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:しょこら | 作成日時:2024年1月7日 5時

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