紅一点×SnowMan (ページ12)

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「あと、才能がとか言ってますけど、天然なものはこの顔くらいですよ。私みたいな平凡な人は努力しないと何もできません。」

阿『、、、。そうなんだ。すごいね。』

「失礼します。」

私はただ、社長のおもちゃとして
事務所に入れられたただの異物だから。

事務所をでて、専用のタクシーに乗り込む。
送迎においても、過去に誘拐されそうになってから、
信頼のおける人にお願いすることになった。

運転手『今日はどちらですか？』

「中島健人の家までお願いします。」

この運転手さんは仕事のみを
全うしてくれるから好きだ。

どうやら社長の旧友らしくて。
私の荒れた生活も見逃してくれている。

まあ、社長の耳には入っているかもしれないけどね。

もらった合鍵でオートロックを解除して、
エレベーターに乗る。8階の1番奥の部屋が彼の部屋だ。

いつも通り整頓された綺麗な部屋。
私も生活感はない人だけど、彼も全くない人だ。

しばらくソファでぼーっとしていると
インターフォンが鳴る。

誰が来たかなんてすぐ分かるから、
オートロックの解除をする。

『もう。俺以外の人だったらどうしてたの？』

「健人以外ここに来ることあるの？」

『ないよ。誰にも教えてないからね。』

姫だけだよなんて言いながら頬にキスをしてくる。

「健人ってそれ好きだよね。」

『それ？』

「ほっぺにちゅーするの。」

『あーね。姫のほっぺ柔らかいんだもん。』

指で私の頬をつまんでくる。

「痛い。」

『大丈夫。綺麗な顔に跡がつかないくらいの強さだから。ねぇ。お風呂入ろ？』

彼はいつもそう。私を呼びつけると
必ず一緒にお風呂に入るところからスタートする。

「拒否権あるの？」

『、、、。ないよ。』

そのまま手を引かれ、2人で脱衣所に向かった。