紅一点×SnowMan③ (ページ46)

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side ABE ページ46

大阪公演は珍しかったなぁ。

そんなことを考えながら、
滝沢くんの横浜公演のために、楽屋に入る。

「おはよう。」

宮『おはよう。』

今日は舘さんが一番乗りか。

「まだ舘さんだけ？」

宮『いや、もう姫も来てるよ。部屋いった。』

Aは女の子ってこともあって、
メイクや着替える部屋は別だ。

大阪公演の時は、調子が悪かったのか、
ダンスに精彩を欠いていた気がする。

いつも完璧なAだし、リハーサルは
何も問題なかったから不思議だった。

珍しいこともあるんだな。そんなことを考えていた。

A『阿部ちゃんおはよう。』

「あっ。おはよう。今日は衣装持ってきてるね。」

A『うん、間に合った。』

間に合った？とはなんだ？
でもよく見ると衣装が似てるようで違う感じがする。

宮『なんか姫の衣装の感じ違くない？』

A『そうかな？女性用だからじゃない？』

そんなことを言うAの様子は至って普通だ。
てことは大丈夫か。

佐『おはよー。』

渡『うす。』

みんなで話していたら続々とメンバーもやってきて。
Aは楽屋の椅子で読書をしている。

高『おはようございまーす。Aいます？』

みんな準備をしていたら高地がやってきて。

「あっ。優吾！」

Aは読書をやめると高地にかけよる。

高『大丈夫？今回は何もない？』

A『大丈夫だよ。ありがと。』

高『ん。また帰り迎えにくるね。』

高地はAの頭をポンと叩くと
俺たちに挨拶をして楽屋を出る。

みんな知らないふりをしてるけど、
翔太やふっかは会話を聞いているのが丸わかりだ。

「A。何もないってどういうこと？」

A『んー？なんでもないよ。優吾が心配性なだけでしょ。』

そんなことを言いながら笑っているから
多分そうなんだろう。

岩『にしても仲良いな。』

深『ほんとそれ。』

「優吾は私のこと一番分かってくれてるからねー。」

そう。本当に仲が良いなと思う。
2人の間に男女の感じは全く感じられないけどね。

だけど、もう少し俺たちSnowManを頼ってほしいなって
思うのはエゴなのだろうか？

スタッフ『SnowManさん、そろそろ準備お願いします。』

みんなでステージ袖に待機する。よし、本番だ。

リハーサル通り、いつも通りを意識しても
どうしても緊張はしてしまう。

今回はAもダンスは揃ってるし、
問題ないだろう。