紅一点×SnowMan③ (ページ37)

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side YOU ページ37

駐車場に向かい、車のロックを解除する。

当たり前だけど、なべくんが助手席で、
後部座席にふっかさんと阿部ちゃんだ。

深『あー、たのしかった。俺久々かも。』

阿『俺も。』

深『しかも帰りは車とかサイコー。』

「ふっかさん私をタクシーだと思ってるでしょ。」

深『そ、そんなんじゃねーし。』

阿『ふっかやば。』

軽口をたたきながら車を走らせる。

「誰から送ったらいい？」

渡『俺少し寝たいから最後でいーよ。』

なべくんはそう言うと目をつぶってしまった。

阿『じゃあ近いのはふっかかな。』

「分かった。住所教えて。」

ナビにふっかさんの住所を入れていく。

深『そういえばAはどこ住んでるの？』

「んー。内緒。」

阿『メンバーでもダメなの？』

「秘密が多い方が良くない？」

別に教えてもいいんだけど。
そう思えるくらいには信用してるけど。

なんとなくまだ言おうとは思えなかった。

深『なんだよー。めっちゃアイドルじゃん。』

阿『家知ってるのは高地と北斗だけ？』

「あー、うん。まあ社長と牧さんも知ってるよ。」

深『社長の持ち家なんだっけ。』

「というか会社の？確か。私は知らない。」

社長に今日からここに住んでねって
言われただけだから、ほんとのことはわからない。

家賃も払ってないし。

阿『てかさ、高地はわかるよ。けどなんで北斗？』

深『あー、それは俺も思ってた。しかも鍵持ってるんでしょ？』

「ごはん。」

深『へ？』

「北斗のご飯おいしいんだよね。」

阿『まって。それだけ？』

「うん。時々作ってもらってたよ。」

深『ふーん。なるほどね。』

そんな話をしていたらふっかさんの家の近くに着いて。

深『俺ここでいいよ。ありがとね。』

阿『じゃあね。』

ふっかさんの次は阿部ちゃんだ。
2人の家はそんなに離れてなくて割とすぐに着いた。

阿『本当にありがとう。気をつけてね。』

そう言って降りると車が見えなくなるまで
手を振っていた。、、、いい人だな。