ご ページ5
Aさんは｢あ、そうだ｣と呟き、声のトーンを低くしてこう言った。
｢で、あの。さっきの事なんだけど｣
そう言えば、あの言動は気になる。
彼女からしてもあれは他人に見られ誤解されたら嫌やろう。見た人に訂正をするハズ。
｢あれ、ジョークです。デビルジョーク。私、“もしものことで”演技するの好きだから｣
｢じゃあ、『私の血が』って、演技？｣
｢忘れてください。お恥ずかしい……｣
デビルジョーク。聞いたことがあると思ったら入学当初俺が言ってたんやっけ。
Aさんがジョークなんて、似合わないと思うのは俺だけか？
……うーん。そうかジョークか。おれを目撃したときはヤベー奴や、とか思っとったけど、演技だったんならと頷く。
｢あ、トントンが待ってる。じゃあ、また今度ね｣
｢あぁ。じゃあまた｣
彼女は師団室へ戻っていった。最後に人差し指を口に当て｢シー｣というポーズをしてから。
誰もいない廊下で、俺はさっきの事を思い出した。
……それにしても。
あの、彼女が演技だったというものは、本当なんやろか。
あまりにリアルで、演技だったとは思わないくらい。
……きっと、将来は演技者なんかな。
曖昧な考察しか出ないまま、俺は一年棟へ戻った。
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ぐりんてぃ(プロフ) - ｢シーリル ドイツ語｣って打ったら出るかなって調べたらでなかったのでここで答え言います。｢シーリル｣とは｢白羽｣という意味です (2020年11月23日 21時) (
レス) id: 0dfba79748 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんてぃ(プロフ) - なコさん» あ！？ あ、ありがとうございます！ 更新頑張りますね！ (2020年11月1日 12時) (レス) id: 0dfba79748 (このIDを非表示/違反報告)
なコ - あ"〜かわぇー！なんでこんな神作品作れるんですか〜！！更新待ってんるで頑張って下さい！ (2020年11月1日 12時) (レス) id: 5cc4ee344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2020年10月22日 22時
