夢現な恋模様5【浦島坂田船】

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『ほんと？』

飛鳥 ｢ほんとだよ、可愛い｣

『そのわりには固まってたけど？』

飛鳥 ｢いや、それは……｣

そう言って目を逸らす飛鳥

なにかあるのだろうか？

まぁ、いいや

スマホを開くと画面には6時21分と表示されていた

そろそろ行かなくちゃ

『飛鳥、私そろそろ行くね』

飛鳥 ｢え、もう？｣

そう言って私のスマホを覗いてくる

『うん』

飛鳥 ｢分かった、あんまり遅くならないでよ？｣

『12時までには戻るから』

飛鳥 ｢遅くない？｣

飛鳥はそう言って一緒に部屋から出た

『そう？』

飛鳥 ｢そうだよ、俺迎えに行くよ｣

『え、いいよ』

華月鏡に迎えに来るなんてまずすぎる

確かに、私がこんな時間に出掛けるから不思議なんだろうけど

飛鳥 ｢なんで？なにかあるかもしれないじゃん｣

『なにもないよ、なるべく早く帰ってくるから』

私はそう言って靴を履く

飛鳥 ｢でも、俺……｣

そう言って俯く飛鳥

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