16.“心配性” ページ16
「でも…やはり、皆さんがシアとお話できないのは些か不便ですねえ」
「…お前は彼と話が出来るからそう思うんだろうが、普通の使い魔はそんなふうに会話なんて出来ないからな？」
「そうは言っても、その方が便利でしょう？私達悪魔、もしもの時もあるかもしれませんし、意思の疎通が出来るに越したことはありません」
悪魔は一個人の能力が人間より高く、欲に対する野望には忠実です。その内容が凶悪であればあるほど、他の悪魔にとって脅威足り得るでしょう。
連携がとれればその脅威に立ち向かうことも可能になるはず。団結した個々の力はそれこそ“脅威”の脅威報いることが出来ます。
「……シアの魔力によって私の特性が変質したなら…私の魔力によってシアの能力が多少変動することも望めるでしょうか」
「…お前な…そうやって実験的な感覚で何でもかんでも試すんじゃない。取り返しが付かないことになったらどうする？」
アズくんは私が異例事を次から次へと行おうとするのが不安なのか、私の行動力を咎めてくれます。
まあ、私個人の心配というより、それにより起こりうる周囲への弊害を危惧しているのかもしれませんが…私もそれは実に健全な発想だと思います。
でも、私はみんなにもシアと話を出来るようになってほしい。考えているのはただそれだけです。
「…私如きの魔力をシアに注ぎ込んだところで、凶暴になったりめっちゃ強くなったり、なんてすると思いますか？」
「………」
「アズくんのような血統付きならまだしも、私はその辺で拾われた野良悪魔です。シアは私の名付けで既に多少私の魔力を取り込んでいますし、そこまで大きく変動することがあるとは思えません」
「…つくづく言い出したら折れない奴だな、お前は…」
「シアに私の魔力を与え過ぎたら大変なことになるかもしれない、という予想に対する根拠が乏しいです」
「分かった分かった、もういい喧しい。」
「…アズくんが心配してくれるのは素直に嬉しいですよ？」
「…だったらちょっとは軽率な行動は謹んでくれ」
「心掛けます。」
「本当かよ…」
はあ、とため息をついたアズくんが折れてくれて、でもやっぱり心配の声を掛けてくれて、私は嬉しくなって小さく笑いました。
「……アズ君が娘を心配する父親のようだ」
「アズアズ完全に心配性パパじゃん」
「喧しい。…入間様までそんなふうに揶揄なさらないでください」
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ako(プロフ) - 最高すぎてやばいですえ、すきです。脇役のこの子可愛い！！！更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月19日 17時) (
レス) id: 444283ccfe (このIDを非表示/違反報告)
脇役(プロフ) - チョコレートさん» あんまり褒められちゃうと私調子乗っちゃうから程々がいいんですよ！←ありがとうございますwまったり続編をお待ちいただければ幸いです！ (2020年2月1日 19時) (レス) id: bd1474991a (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - え、好き(唐突)ヤバイすごい無理面白い(語彙力)ｹﾞﾎﾝ…初コメの初っぱなからスミマセン…これから更新頑張ってください！応援させて頂きます！ (2020年2月1日 15時) (レス) id: dcdae6c8af (このIDを非表示/違反報告)
脇役(プロフ) - 藤の花さん» そんな私率直な言葉に弱いんです////すいませんありがとうございますｗ設定の盛りっぷりには賛否あるかと思いますが、楽しんでいただけたようで何よりでした！ぼちぼちやって参りますので、続編もお楽しみに☆（ (2020年1月28日 15時) (レス) id: 0706dee424 (このIDを非表示/違反報告)
藤の花 - 脇役さんに惚れました(直球)すごい設定も物語もつくりこまれてて、一話一話ワクワクしながら読ませていただきました。お体に気をつけて自分のペースで更新頑張って下さい！続編楽しみに待っています！ (2020年1月28日 15時) (レス) id: 17c70a6373 (このIDを非表示/違反報告)
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