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3話 ページ3

「胡蝶さん。」

「お帰りください。」

「わかったんです、方法が。」

「お注射しましょうか?」



先刻と同じような会話が今、蝶屋敷で繰り広げられている。


命名するならば柱の若者×2の命懸けの争い、だろうか。



「胡蝶さん、これはメリットもある話なんですよ。ひとまず聞いてください。」

「あら、何でしょう? メ リ ッ ト とは何でしょう?」



毒…んんんお薬の小瓶の蓋に手を掛けて胡蝶は微笑む。

蟲柱様は完全に黒と紫と赤と黒混ぜたような液体飲ませる気満々だ。



「まず僕が女の子のふりをするんです。」

「とっととおくたばりください。」



胡蝶の顔は青筋立ち、控えめに言って般若。
その場を通りかかった隠は恐怖から泡を吹きかけたほど。

【速報】胡蝶、最強説現る



「それで僕と仲良くなって完全に打ち解けたら実は男なんだよーって種明かしすればもう完璧。」

「地獄に落ちましょうか。」



きゅっと蓋を開けると無一郎の口に小瓶の中の液体を流し込もうとする。

流石に生命の危険を察した無一郎はすぐさま胡蝶と距離をとる。



「貴方、蝶屋敷出禁にしますよ?」

「それじゃあAと会えなくなるじゃないですか。困ります。」

「会えなくても大丈夫です。Aには私もアオイもカナヲもなほ達もいます。充分です。」



胡蝶は笑っているはずなのに背後からどす黒いオーラが放たれている。柱怖いと言われる要因のひとつだ、これ。


しかし惚れ込んでしまった無一郎はどんな胡蝶(試練)にも立ち向かう。



「でもやっぱりある程度は男への免疫を付けておくべきですよ。今後の為にも。」


「ふざけないでください…と言いたいのですがそれはそうなんですよね。あの子は大層な美人でとても優しいので変な虫もつきやすくて…。」


「そ、そうなんですか?誰ですか?僕がぶちのめしますよ?」


「主に貴方のことですよ。」



にっこにこのとびきりなスマイルを無一郎にお送りした胡蝶。この笑顔なら何人もの男を堕とせてしまう。



しかし残念ながら既に他の人に堕ちている無一郎には通用しない通用しない。



「やだなぁ、僕のことは白馬に乗った王子様とでも表してくださいよ。」

「あらあら、どこに白馬がいるんです?どこが王子様なのです?」



論破する胡蝶、強い。

でも自分のことを白馬に乗った王子様と称せる無一郎もすこぶる強い。

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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス -  うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時

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