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13話 ページ13

「わぁ、凄い…。」

「そうだね。」



Aは目をキラキラと輝かせながら商品を見て回る。

無一郎は女性の髪飾りについては良くわからないけれど、Aが身につければ何だって可愛いことは確信している。(真顔)



「あ、これアオイ姉様に似合いそう…こっちはカナヲ姉様…なほ達はこれかな…。しのぶ姉様は…。」



お店に来て尚、姉妹達のことばかり考えるAを見て無一郎は心底蝶屋敷の者達が羨ましく思えた。



でも姉妹のことを考えながら商品を見て回るAを見ると途端に頬が緩んでしまうのがわかる。


だってその表情は、何よりもキラキラと輝いていて楽しそうだったから。

姉妹の存在がAにとってどれほどまでに大切なのかを痛感させられた。



__僕も、Aの中でそんな存在になれたらなぁ…。



「あ、これ。」



Aはとある髪飾りを手に取ると、そっと無一郎の頭の辺りに合わせてみて微笑んだ。



「むいちゃんにすっごく似合う。」



Aが見せてくれたのは浅葱色の蝶々があしらわれた髪飾りだった。金色の縁が陽光を浴びてキラリと光った。

無一郎は男性なので可愛らしい髪飾りは身につけないけれど、Aが自分の為に選んでくれたのがどうしようもなく嬉しかった。



「そう、かな…。」



顔に熱が集まってくるのがわかる。

すぐ目の前には想い人の柔らかく微笑んだ顔。いつ理性が切れてもおかしくないと無一郎は思った。



「へへっ。」



はにかむように笑うAを前にして変な声を出さなかった無一郎、お前はよく頑張った。

















「むいちゃん、私お勘定してくるね。」

「わかった。」



Aはいくつかの髪飾りを持ってお勘定を済ませにいく。

店員さんが男の人だったらどうしよう…と無一郎は心配になったが見た限りでは歳を重ねたお婆さんだった。


良かった。これなら安心だ。



「あ、えっと…これください…。」

「毎度。誰かに贈るのかい?」

「はい、そうです。」



なら綺麗に包まなくちゃねぇとお婆さんは笑うと、たくさんの和紙を棚から出してきた。

Aは綺麗な絵柄の和紙を興味津々に眺める。



「どの髪飾りを何色で包みたい?」

「え、選んで良いんですか…?」

「ええ。勿論。」

「じゃ、じゃあ、この髪飾りは水色で___」

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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス -  うわぁぁぁぁぁぁぁあん!無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて嬉しい限りでございます!最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です!完結おめでとうございます!(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます!そのように言って頂けて光栄の極みでございます…!本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました! (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年7月23日 20時

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