2話 ページ2
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「というわけなんだけど。どうすれば良いかな宇髄さん。」
「なんで俺。」
音柱邸の縁側で黄昏ながら宇髄に話を聞いて貰う無一郎。
今は空を見上げているが恐らく想い人のことを考えているのだろう。頬が緩みきっている。
冷酷と有名な霞柱の面影は何処へやら。
「本当は恋柱の甘露寺さんに聞きたかったんだけど伊黒さんに殺されかけて。」
「派手に仕方なく俺にしたって言ってるようなもんじゃねぇか。」
「まあね。」
「せめてそこは否定しろよ。」
呑気に茶を啜る無一郎にほとほと呆れた表情を見せると、宇髄は無一郎の横に腰を下ろした。
なんやかんやで話を聞いてやる宇髄、最高に良い奴。
「えーと、要するに蝶屋敷のあのチビだけどド派手に美人な奴に恋してるんだよな？」
「うん、最高に可愛い。」
彼女のことを思い出しながら飲むお茶は最高に美味しいと、彼は後に語っている。
「でもA、男の人が駄目なんだって。どうしよう、これじゃあお近づきになれない。」
ほとほと参ったように無一郎は呟いた。
そう、無一郎の想い人は男性が物凄く苦手。
話し掛けられただけで青ざめて硬直しまうほどに。
一度無一郎も話し掛けようと試みたけれど胡蝶に毒……んんん投薬されかけて未遂に終わった。
「そうかー。あ、ド派手に女子のふりすれば良いんじゃねぇか？お前中性的だし。」
ガハハ、と宇髄は笑いながら言った。
確かに無一郎は髪も長く顔立ちも綺麗なので女と偽れないこともない。
まあ勿論、冗談半分で言ったことなのだが。
冗談半分で。ジョーク的な感覚で。
．
「…それだ。」
時透ははっと顔を輝かせて宇髄を振り返った。
「そうだよ。何で今まで思いつかなかったんだろう。折角髪だって長いんだから女の子のふりすれば良いじゃん。」
あろうことか、彼はそれを真に受けてしまった。
霞んでいた瞳はぱぁぁっと光を取り戻し、輝きを放っている。
「…いや待ておい冗談だから。」
「ありがとう宇髄さん。」
両手をぎゅと握られ希望の光を見つけた雰囲気を醸し出す無一郎。
そんな時透を見て、宇髄は今のは冗談だとどうやって言えば良いのかわからなくなってしまった。
「じゃあ今すぐ女子のふりしてAに会いに行ってくるから。」
そう言うと光の速さ音柱邸を後にした。
．
「…俺、胡蝶に殺される…？」
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ピクルス - 号泣 (2020年9月9日 14時) (
レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス - うわぁぁぁぁぁぁぁあん！無一郎くん死なないでぇぇぁえぇぇぇぁあぇぁあええ (2020年9月9日 14時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - わたぬきくん。さん» お祝いのお言葉ありがとうございます！そのように言って頂けて嬉しい限りでございます！最後までお付き合いくださりありがとうございました！ (2020年8月30日 10時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
わたぬきくん。(プロフ) - テスト期間終わってきたら完結してた…ああもう号泣です！完結おめでとうございます！(泣) (2020年8月29日 14時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
白霞(プロフ) - リムさん» お祝いのお言葉と応援のお言葉ありがとうございます！そのように言って頂けて光栄の極みでございます…！本当に感謝の限りです。最後までお付き合いくださりありがとうございました！ (2020年8月27日 0時) (レス) id: 7828c1c33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白霞
| 作成日時：2020年7月23日 20時
