むいちゃんはじめました。【鬼滅の刃】

35話 ページ35

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「こんにちは、時透君。」

「胡蝶さん、Aは？」

「あら、私一人ですけれど。」



柱稽古が始まって少しだった頃。
しのぶは時透邸を訪れていた。

どうやら無一郎が屋敷に常備していた包帯が足りなくなってしまったらしい。


柱稽古が思ってた以上に忙しく、無一郎は蝶屋敷に出向くことが困難であった為、しのぶが休憩がてら届けに来てくれたというわけだ。



「胡蝶さんだけかぁ…。」

「何かご不満でも？
わざわざ包帯を届けに来てあげたというのに…。」

「ありがとうございますすごく助かりますなので帰ろうとしないでください。」



さりげなく家路につこうとしたしのぶを慌てて引き止める無一郎。

包帯貰えないと困るんですよ…と懇願するような姿勢を見せる無一郎にしのぶは仕方ないですねぇ…と溜め息をついた。



「はい、どうぞ。」

「ありがとうございます。」



無一郎はほっと安心したような表情を見せる。

柱の屋敷に予備の包帯がないのは些か不便であるのだ。



「それで時透君、今お忙しいですか？」

「今は隊士達はお昼の休憩時間なので大丈夫です。」

「そうですか。なら良かったです。」





＿＿少し世間話でもしましょうよ。

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