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「で、どうなった？」
「ど、どうって…？」
それは本当に唐突で
どうして電話番号を知っているのかとか
どういう要件で電話をしてきたのかとか
そんな、普通に考え得る手順を全部すっ飛ばしたような言葉
昨日の事でまだばくばくと落ち着かない心臓は冷静な思考になれなくって
「マホト、来た？」
「！ な、なんで」
「だってほら…あいつ、見てただろ？」
俺達が、ホテルに入るところ
なんて
何でもないことの様に飄々と言ってのける彼に、私はついていけなくて動揺した
聞けば、ジン君はあの時マホトの視線に気づいていたらしい
別に示し合わせた訳ではないみたいだけど
だとしても、そんな偶然
「し、知ってて…っ」
「何？問題あった？」
「あ、あるよ！わ、私は」
「マホトが好き、って？」
それでも、そのうえでついてきたお前が悪い
ジン君は特に感情の起伏を見せる事なく冷静にそう言って
正論すぎるそれに私は何も言えなくて押し黙る
…それでも、私の気持ちを知っていて
マホトが見ていたのにも気づいていたのなら
その状況を思うと、理不尽でも微かな怒りがこみ上げてしまう
そんな私の表情を見ているかの様に彼は電話口で小さく笑った
「でもその感じだと、おかげで進展あったんじゃねぇの？」
「っ、」
察したと言わんばかりにからかってくる
その言葉に一気に顔の熱は上がって
何か言わなきゃいけない
だって沈黙は肯定だから
だとしても何て言えばいいのか分からないし
何より彼相手に隠す必要もあまり感じてないから
だから、
「よかったね
お前が望んだ通りの展開になって」
皮肉のように言い放たれたそれに、私の心臓は再び苦しさを思い出す
そう、望んだ関係
触れてほしかった、望まれる私になりたかった
…だから、だけど
馴染んでしまう事に恐れているのは純粋な恋心を消してしまいたくないと叫ぶ気持ちの所為
それでもそれを訴えてしまえばまた同じことの繰り返し
足掻けないもどかしさと
それでもマホトの傍にいられるならという気持ちとでたまらなくなる
だからジン君の言葉を正面から受け取る事が出来なくて
「で、でも…」
迷いと、焦り
反論するように口を開いたけどそれは言葉にならなくて
ジン君はそんな私の様子に、勘ぐる様に押し黙ってから
「あぁ…そう、そういう事」
独り言のように納得して呟いた
少し神妙に、だけど不愉快だと言わんばかりのトーン
私は柄にもなくそれに萎縮してしまっている
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あやの - よかったです！！これからもじゃんじゃんコメントしますね｡ﾟ(ﾟ＾∀＾ﾟ)ﾟ｡ (2017年9月10日 11時) (
レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - あやのさん» 通知がきていなくて今気づきました！(＞＜)じゃんじゃんコメントが本当に意欲に繋がって助かります！(笑)これからも頑張りますね(＾＾) (2017年9月8日 23時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
あやの - よかったです(;_;)しつこいぐらいコメントしてしまって大丈夫かなって思ってたので…笑これからもじゃんじゃんコメントしますね！！ (2017年9月6日 12時) (レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - らぶさん» アプリではなく、インターネットで占ツクにログインして頂き、設定からR指定を表示するという項目があったと思います！そうすれば私の作品一覧に「連載裏ページ」と出ますとでそちらからどうぞ(^^) (2017年9月6日 7時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
らぶ(プロフ) - 裏ページってどこから探せばいいですか？ (2017年9月6日 7時) (レス) id: 7069f75504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年5月26日 1時
