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「何で…私だけ」
「Aだけじゃないよ」
「だって耕大はっ」
「俺の場合は…違うでしょ」
「っ」
ぶつけどころのない気持ちをそれでも抑えながら反論する
違うんだって、私と耕大は
何が？なんて言いたくもない
分かっている、だからって納得できない
だから、
(…違くない、何にも違くない、)
悔しくて切なくて
お門違い、わかってるけど耕大に対して妬ましく感じてしまう
だって根本は一緒で
ただただ人を好きになっただけなのに
靄がかる気持ちは頭の中を卑屈にさせていく
それでも、そこまで考えて
(まほ、と)
はっ、とした
もう一度思考を埋めるそれ
その体温も仕草も
いつでも抱きしめてくれると言ってくれた事も
「…ごめん、わかってるから」
何度も頭の中をループしては、私の心を支配してく
優しい言葉なのに
まるで呪いのよう、私から私の自由をどんどん奪っていくような
「大丈夫だよ…だいじょーぶ」
思ってもいない言葉を、真顔で呟く
大人にならされている
慣れないその感覚はとても気持ち悪くて
何度も何度も、大事なモノと大事ヒトを天秤にかけさせられる
何かを得るためには何かを捨てなければならない。なんて
こんな感情、こんな感覚、全部知らない
私は初めての事だらけの事に困惑してしまって
雁字搦め捉えられた鎖は千切れそうにない
耕大は、聞き分けのいい私の言葉に違和感を覚えたんだろう
訝し気な顔をして顔を覗きこんできたけど
「そっか」
真顔で見つめ返せば、もうそう言う他なく
しぶしぶ納得していた
その一連のやりとりが、私には気持ち悪すぎて
「…私、帰る」
「あ、じゃぁ送る」
ゆるり、立ち上がって言えば耕大も続いて立ち上がって送ってくれるとの事
必要な撮影は終えた今、私がここに残る理由はマホト以外ない訳で
だけどその事で頭は大分混乱してしまっているから
誰にも会いたくない、どうしても一人になりたかった
自分の気持ちに嘘をついている状態が、どうしても耐えられなくて
なのに何も決められないまま足踏みしている現状は
「あれ、もう帰んの？」
荷物を取りに一度リビングへと戻って
そして帰ると耕大が伝えると、マホトはきょとんとした顔でこっちを見たから
「マホト」
「ん？」
「…なんでもない」
じっと見つめて、吐き出しそうな気持ちをぐっと堪えた
"それが大人になるって事なの？"なんて
何にもなかったかのように振舞う彼は嘘もきっととても上手だから
私のその態度にマホトは明るい笑顔のまま、だけど真顔になって
そのまま私達は仲間家を後にした
外に出れば、もう日は落ち始めている
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あやの - よかったです！！これからもじゃんじゃんコメントしますね｡ﾟ(ﾟ＾∀＾ﾟ)ﾟ｡ (2017年9月10日 11時) (
レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - あやのさん» 通知がきていなくて今気づきました！(＞＜)じゃんじゃんコメントが本当に意欲に繋がって助かります！(笑)これからも頑張りますね(＾＾) (2017年9月8日 23時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
あやの - よかったです(;_;)しつこいぐらいコメントしてしまって大丈夫かなって思ってたので…笑これからもじゃんじゃんコメントしますね！！ (2017年9月6日 12時) (レス) id: fa8761fcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - らぶさん» アプリではなく、インターネットで占ツクにログインして頂き、設定からR指定を表示するという項目があったと思います！そうすれば私の作品一覧に「連載裏ページ」と出ますとでそちらからどうぞ(^^) (2017年9月6日 7時) (レス) id: 9c4e44a43b (このIDを非表示/違反報告)
らぶ(プロフ) - 裏ページってどこから探せばいいですか？ (2017年9月6日 7時) (レス) id: 7069f75504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年5月26日 1時
