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大きな音がして体に強い衝撃
お尻を強く打ってジンジンと痛みが広がった
だけど、それだけだった
私が覚悟した衝撃とは随分違って、それは吸収されているんだと思う
何に、ってそんなの
「き、北川さ、」
彼の細い両腕が私を力いっぱい抱きしめていて
私が頭や背中に受ける筈だった衝撃は全てその腕に
彼の肩口に塞がれていた口を上を向いて解放して、慌てて彼の名前を呼んだ
彼は私を抱きしめた腕の力を緩めないまま少し呻いていて
「ちょ…っと待って、ね」
漏れる声を抑えられない様でその腕は少し震えていた
それは彼が受けた衝撃の強さを表していて
とても焦ったけど、そう言われてしまっては動く事が出来ない
北川さんは、はー…と深く息を吐いて痛みを逃がしながらゆっくり私を抱きしめる腕を緩めて起き上がろうとする
起き上がりながら私の体も起こしてくれる
「ご、ごめんなさい」
「んーん、俺も驚かしちゃったみたいだし」
「っ！き、北川さん、腕…」
はは、なんて眉を下げながら優しくそう言ってくれる彼に申し訳なくて謝る
そして気付く
ぽたり
その腕から落ちた赤色
2人で同時にその原因を辿る
北川さんの両法の腕から微かに滲む赤
それは思い切り擦った傷口で、血が滲む程酷いものだった
それを見て一気に血の気が引く
「ご、ごめんなさい！私のせいで…すぐ手当てしないと」
掴まれていた手を掴み返してその傷を凝視する
結構大きく擦ってしまっているそこを手当てできるものはここにはなさそうで
小さな薬箱じゃ補えない
そう思って私は
「わ、私の家、すぐ目の前なんで来てくれますか？」
「え、」
「家にあるものなら手当てできると思うのでっ」
だから
なんて私は北川さんの反応も視界には入らず、強引にその案を決定して
少し足を引きずりながら松葉杖を掴んだ
目を丸くして私を見つめている彼は少し動揺している様子なのに私はそれに気付けなかった
私の住む家は本当に店の目の前
信号をひとつ挟んだそこにある
彼がついてきている事を確認しながら
私は何の意識もしないで、彼を自宅へ招いていた
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ももた(プロフ) - ぴょんさん» ありがとうございます！ちょっとバタバタしてしまって停滞気味ですが、もう結末までストーリーは考え終えていますので、頑張って書いていきますね(＾＾) (2017年6月6日 0時) (
レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん - 続きがとても楽しみです！頑張ってください！応援してます！ (2017年6月4日 2時) (レス) id: ff860ae17d (このIDを非表示/違反報告)
ももた(プロフ) - べにべにさん» 遅くなりました！こういうコメントのおかげで書き続けられます！本当にありがとうございます(＾＾) (2017年5月23日 22時) (レス) id: f1aa9eefcc (このIDを非表示/違反報告)
べにべに - 待ってます更新！！続きが楽しみです！ (2017年5月21日 13時) (レス) id: 2e57339124 (このIDを非表示/違反報告)
マホlove - ありがとうございます！わざわざ調べていただいて。無事見れました！本当にありがとうございました！！！！ (2017年5月19日 23時) (レス) id: 22d20cf1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももた | 作成日時：2017年4月8日 1時
