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『…にしても、なんで突然、そんなこと気にし始めたの?』



「……。」



一体どんな心境の変化があったのか。純粋に気になって聞いてみるが赤司くんから返答はなく、ピシリと固まったまま明後日の方向を見つめている。冷や汗の様なものが流れているのは気のせいだろうか




『…赤司くん?』



「いや…いや、気にしないでくれ。綾瀬が気にすることではないんだ。」



『え、怪しすぎる、』



「何を言っているんだい」



『いやそれこっちのセリフ』



「綾瀬も言うようになったな…、」




そう言う赤司くんは今度は心なし頬が赤い。

熱でもあるのだろうか



少しそんな心配もし掛けた時、ふっと目の前の赤司くんが微笑んで



「一回しか言わないからな」


『え?』



赤司くんとの距離がより近づいたと思ったら、いつの間にか私の耳は赤司くんの手でしっかりと塞がれて





「〜〜〜〜〜からね、」



『えぇ!?』




聞こえなかった、それは狡い、逆に気になる、とギャンギャン吠える私にはもう目もくれず、してやったりとばかりに意地悪く笑う赤司くん。



『口の動きだけで言葉が通じる、なんて芸当、私出来ないから!』


「出来ると知っていたらあんなことしないよ」



『ずるい!』




クスクス、赤司くんは楽しげに笑って



「まぁ…いつか、話してもよくなったら話してあげるよ」




それまでお預けだ、と大人っぽく笑う赤司くんに根負けして



『…私忘れないからね、』



精一杯の返答を返した。





*





「Aにどうしても好かれたかったからね」



__彼がこの時そう言ったと教えてくれるのは、いつになることやら、私はまだ知らない。

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設定タグ:赤司征十郎 , 黒子のバスケ , 黒バス   
作品ジャンル:恋愛
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萌緩(プロフ) - アンジュさん» お久しぶりです! 随分長らくお待たせしたのにまさかのこういち君サイドというよく分からない結果になりましたが 笑 頑張っていきます! (2016年6月11日 19時) (レス) id: 2fd9d16124 (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - お久しぶりです。更新待ってましたよ。続きを楽しみにしてます。 (2016年6月11日 14時) (レス) id: a644d45974 (このIDを非表示/違反報告)
もずく。(プロフ) - ゆいさん» ありがとうございます!更新遅くてごめんなさい…!もっとかっこいい赤司様が書けるようがんばります!! (2016年5月2日 15時) (レス) id: 2fd9d16124 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 赤司様が最高です! これからもがんばってください! (2016年4月27日 20時) (レス) id: f0b7d199ef (このIDを非表示/違反報告)
もずく(プロフ) - マルひ。さん» 初めまして。ありがとうございます! 実は自分もこういち君好きです(笑) 素敵な赤司君が書けるよう善処いたします! (2016年4月17日 10時) (レス) id: 7c4021ee82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌緩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年3月5日 16時

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