平 均 点 下 恋 愛【赤司征十郎】

会話はスムーズ ページ39

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昼休み。ポケーっとしながら弁当をつつく。教室は購買に行く人が多いから人影はまばら。



『(…タケノコ嫌いなのに)』



昨日の夕飯が詰め込まれた弁当箱には私の天敵、タケノコの姿もあった。

まだ私が小学生低学年の頃、黒子家とタケノコ掘りをした時、テツヤ君に｢タケノコは生で食べても美味しいですよ｣と言われ食べたら、それのエグいことエグいこと…。


それ以来私はタケノコが嫌いなのだ。



天敵を最早飲み込むようにして処理していると




｢綾瀬、携帯が光っているよ｣



『え?』




机の脇に掛けた鞄を見れば、確かにチカチカとメールを告げるランプが光っていた



『ありがとう』



携帯を開けば、送信者はまさかの私をタケノコ嫌いにさせた張本人、テツヤ君だった



＊



｢A、そちらに着く予定の電車の時刻をお知らせしておきます。


あと、バスケ部の皆さんが、どうぞ宜しくとのことです。｣




彼の人柄を表すような丁寧な言葉使いと、顔文字の1つすらない文面に思わず微笑みながら了解の返事を打ち始めた

気づかない違和感→←言葉の裏には

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