平 均 点 下 恋 愛【赤司征十郎】

簡単な言葉 ページ20

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赤)｢途中で雨だなんて、災難だったね｣



『ほんとー…。外出許可証もぐちゃぐちゃだよ…』




他愛もない話を繰り広げ…いや、繰り広げられている今の状況が、ドキドキにも勝って、嬉しすぎる。




例えば、今、ここで私が、自分の気持ちを赤司君にさらけ出したとしても、



きっと赤司君は笑ってくれる。



ありがとうって言ってくれる。




だって、赤司君だから。




でも、それじゃあダメなんだ。




私には勇気がないから。




私にある選択肢は



"赤司君の友達"


　 か


"赤司君の彼女"




"赤司君にフラれた女の子"にはなる勇気がない。




.




『(あー…進退どっちつかずだなぁ…)』




結局何も出来なくて、引かれたレール上を歩くだけ。



自分で切り開いていくなんて、難しすぎて。




赤)｢あ、あそこの公園かい?｣



『、うん。』




今は、出来るだけの笑顔を向けるだけ。




(当たって砕けろ、なんて)


(当たんなきゃ砕けないけど)




(まだ)




(砕けたくない)



(終わりたくない)





(ただ)




(怖くて)

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