Perfect Girl☆7

no.314 ページ15

『…マサさん…』



窪田「僕に、星華ちゃんの輝く姿を
見せてくれないかな？
もちろん、無理になんて言わないよ？
星華ちゃんが笑ってる事が1番だからね！
無理にやっても笑顔は見られないもんね。」



『マサさん……うん…
…マサさん…ぎゅー…ってもっと…して？』


窪田「ん…」




ぎゅー




少し強めに両腕で星華をしっかり抱きしめる
星華は少し背伸びをして窪田の首にぎゅっと
抱きつき窪田の首元に顔を埋める




『はぁ…マサさん、ありがとう。
うん…なんか心がスッとなったかも…
マサさんのぎゅーって、本当、安心する…
…マサさん…？』



窪田「ん？」



『…あたし、やります！
今日は、今日だけはお客様の為じゃなくて
マサさんの為に踊りたい。
こんなアーティスト最低ですよね…
でも、応援してくれる人の為に踊りたいから…
今日は、マサさんの為に踊ります。
ステージ見ててくれますか？』



窪田「もちろんだよ？
星華ちゃんの輝いて踊ってる姿を
目に焼き付けないとね！」



『ふふふ…はい。ちゃんと焼き付けて下さいね！
…ふぅ…そろそろ時間ですかね…
マサさんもそろそろ会場の席行かないと
最初から見れないですよね！
行きましょうか！』




そう言って窪田から離れる星華




そうして窪田に背を向けて歩き出した星華
…だったが…




『…え？！』




星華は腕を引っ張られ、再び窪田の胸に
戻っていった




『？…マサさん…？』


窪田「…星華ちゃん」




そう言うと窪田の顔を見ようと
上を見上げた星華



『え？』




そして上から降って来た窪田の顔にびっくりして
ぎゅっと目を瞑った



CHU



窪田は星華のおデコにキスを落とした




『マサ、さん？///』



窪田「…おまじない。
星華ちゃんが今日うまくいくように！」



『…マサさん///…ありがと！
うん！！頑張れる。マサさん。
また終わったらここで会えますか？』


窪田「うん。終わったらこの部屋の中で
待たせてもらうね？
さぁ、行かないと！皆待ってるよ！」


『うん！…マサさん、いってきます！！』



そう言って2人部屋を出て、左右で別れた





窪田は星華の後ろ姿を見つめた


窪田「頑張れ…」




星華は前を見て目を瞑った


『……マサさん、ありがとう。』





ゆっくりと歩いていく星華の姿は
もうさっきまでの弱かった星華ではなく
前を向き、堂々とした姿勢で皆の待つもとへ
走って行った。

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