【銀魂】階段から落ちたら最推しに出会った【坂田銀時】

21話　お願い ページ23

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………どうしよう…捕まった。


捕まったと言っても、特に拘束とかはされてないけど。


でも、このままでは万事屋のみんなに迷惑をかけてしまうことはハッキリしている。


『あの…前田さんは私を拘束して何をするつもりなんですか…？』


前「………(ニコッ)」


ゾワッとした。


やばい。何をするのか分からない。


早く何とかしないと…


なんだか、良くないことが起こりそうな気がした。


でも、何とかって何をすれば……





プルルルルルル、





電話の音？がなった。私のからじゃない…。


とすると…


前「あぁ、俺だ。……あぁ、あぁ、……………」


そう言って、前田さんは社長室を出ていって電話をしにいった。


……今のうちに行動しないと。


私は思い切って社長のデスクを覗きに席を立つ。


何か前田さんの弱みでもつかめないかと社長イスに座り、パソコンを見た。


急な電話だったようでパソコンはついたままだ。


そしたら、



　 ピコンッ



ん？


カレンダーの通知？


今日の予定みたいだ…………………


えっ…





　 ガチャ





ドアが開く。


そちらを見るとそこには、


怖いくらい笑顔の前田さんが、


スタスタこちらに歩いてくる。


怖くなってイスから立ち上がり、距離をとるが間に合わず、


思いっきり、


腹を蹴られた。


『っはっ、ぐ………ぅ……』


本格的に暴力を受けたのは人生でこれが初めてで、


これが暴力なんだと知った。


確かに受けたのは一発だけだが、動けないほど痛い。


『ッゲホ…ゲホ………』


お腹が一瞬で痛くなり、まるで女の子の日みたいな辛さ。


息が出来なくて


動けない。


次の蹴りが来るのかと怯えたが、


前「余計なことはしないようにね？」


と言い、パソコンをシャットダウンして出ていった。


とりあえず安心はしたが、痛みはひかない。


しばらくはうずくまった状態で動けずにいた。


『……銀さん……助けて……』


つぶやくように、願うようにその言葉を口にした。


わがままかもしれないけど、助けて。









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