20話 一方その頃 ページ22
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銀時side
ったく…どこ行きやがったA…
俺は依頼客を適当に見送ろうとした。
そうしたらAとこいつが玄関で一緒にいて、
やけに顔色が悪かったから何かあったんだろうな。
コンビニ行くとか、みえすぎた嘘をついて。
そんなにもここから離れたかったのか?
う「ね?ちょっと聞いてる?銀時〜??」
こいつは…名前は…うめみ、だったか?
銀「お前、Aに何かしたのか?」
同じ制服を着ていたから知り合いではあると思った俺はそう聞いた。
知り合いなら、いや知り合いでなくても顔色を悪くした人を見かけると心配するもんだろ。
知り合って日は浅いが、あんな不安そうな顔のAを見たことがない。
少なくとも俺たちと出会ってからは元気で優しい奴だ。
う「えー何もしてないよー!なんであいつの話するの?
それよりも、うめみとデートしようよ!!まだ一回もしたこと無いよね〜!
そーだ!!タピオカ飲みに行こうよ〜!
Aちゃんのことなんかほっといてさ。」
……俺も大人げねぇな。こんな言葉一つでイライラするなんてよ。
銀「悪ぃけど、俺は今からAを探す。ガキとデートしてる暇なんざねぇんだよ。」
って言ってる自分も、こいつと同じ年のガキに夢中になっちまってる。
ま、一目惚れって奴だし仕方ねぇ。
そいつが不安そうな顔でどっか行ったんだ。
早く探しださねぇと…!!
銀「分かったらとっとと帰…」
う「待って!!うめみも行く!!その後デートしよっ!!」
は!!?
銀「お前、探す気無ぇだろうが!」
う「あるもん!!行くったら行く!!!
良いって言うまでここは通さないからね!!」
そういった瞬間こいつは階段前の通路を両手で塞いだ。
もちろん通れないことはない。
こっから飛び降りたりこいつをぶった切れば済む話だ。
だがそれは流石に大人げなさすぎる。
………………仕方ねぇ。
銀「ったく………迷子になるなよ。」
う「やった♡えっへへ!!わかってるよ〜!」
はぁ。………A、どこに行ったんだ?
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流(プロフ) - ありがとうございます!!うめみ…どうなったかは想像に任せます(笑) (2020年4月26日 15時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆさね推し - うめみぶっコr((殴おっと本音が^^おもしろかったてす!これからも頑張って下さい!! (2020年4月25日 19時) (レス) id: e3a1c753c0 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 月歌さん、ここまで読んで下さりありがとうございました!!面白かったならなによりです! (2020年4月15日 12時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです! (2020年4月15日 11時) (レス) id: a934610289 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - わーーー!ありがとうございます!!おっそいけれど頑張ります… (2020年4月3日 20時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2019年5月26日 17時