15話 昔の話 ページ16
・
『…………。』
無言が続く。
何故なら私と彼女は仲が良くない。
いや、私が山里中さんの事が好きじゃないんだ。
高校2年の春
ある日の休み時間、山里中さんが話しかけてきた。
あれはたしか、席替えで隣の席になったきっかけで話かけられたんだった。
う「椎名さん…だっけ?よろしく〜!」
『よろしくね、山里中さん!……あ、その筆箱の缶バ、もしかしてアニメとか好きなの?』
う「好きだよー」
『私も好きなんだ〜!何が好き?』
う「この缶バからわかるだろうけど、鬼滅の刃」
『あー!みんなカッコいいよね!!えっと…天元さんとか…義勇さんとか!』
う「ごめん、ウチ同担拒否。誰かと話共有すらしたくない」
『…、わかったよ。』
同担拒否…ね。気持ちは十分わかるのだけど、こう、あからさまに冷たい態度をとられると少し嫌悪感を抱く。
『私は銀魂が好きなんだ、知ってる?』
う「ふーん知らなーい。」
正直、態度悪過ぎでしょ!と思った。
興味無いのが丸わかりで、筆箱の缶バをいじっていた。
だから山里中さんは一人でいることが多いのかな。
このときは軽く受け止めていた。
う「銀魂…ね…。」
数日後
私はある光景を見た。
うめみが銀魂の痛バを学校に持ってきたのだ。
クラスの人に見せびらかしている。
う「いいでしょ〜!うめみの痛バ♡」
……。
う「あ!!Aちゃ〜ん!!」
うめみは私のところに駆け寄り、
う「銀魂好きになったの!うめみ、Aちゃんのお陰で、銀時の事を知ることが出来た!ありがとうね!今はもう私の彼氏なの〜♡♡
あ、銀時は私のだから邪魔しないでね?」
意味が分からない。
確かに、銀魂を紹介したのは私だけど
何か
嫌だ。
『そっか。』
そう言って自分の席につく。
私は出来るだけ愛想よく話したつもりだが、実際はそっけない態度だったと思う。
だって、大げさかもしれないけど銀魂を取られた気がして…
性格悪いと思われても仕方がない。
私はうめみの言動が嫌だった。
そしてあとから、
【銀時は私のだから邪魔しないでね?】
の意味に気づく事になる。
ーーーーーーー
このAの気持ち共感出来ない!!
って感じたらコメントを下さい!!
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流(プロフ) - ありがとうございます!!うめみ…どうなったかは想像に任せます(笑) (2020年4月26日 15時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆさね推し - うめみぶっコr((殴おっと本音が^^おもしろかったてす!これからも頑張って下さい!! (2020年4月25日 19時) (レス) id: e3a1c753c0 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 月歌さん、ここまで読んで下さりありがとうございました!!面白かったならなによりです! (2020年4月15日 12時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです! (2020年4月15日 11時) (レス) id: a934610289 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - わーーー!ありがとうございます!!おっそいけれど頑張ります… (2020年4月3日 20時) (レス) id: 63c3487d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2019年5月26日 17時