情報屋の印象さんは中立。【呪術廻戦】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:195 hit

．ページ3

虎「なんかさ〜、いんしょ『Aでいいよ。』
Aさんは最初とキャラ変わったよな。」

『常連さんにはみんなこの態度なの。あなたたちは
五条の紹介だし、大丈夫だと思って。迷惑な客もいるから。』

伏「なんか五条先生と仲よさげですよね。昔からの知り合いなんですか？」

『うん、あいつが高専にいたときからの付き合い。
さて、話を戻すよ。さっきも言ったとおり私は呪術
専門の情報屋だ。

例えばこの赤い本には二級から
特級の呪霊についての情報が書いてある。
こっちの黒い本には呪詛師について。この青い本には
印象家の当主たちが何百年もかけて調べた
ありとあらゆる術式についてのことがある。』

私は自分の後ろにある本棚から数冊を取り出し、
パラパラとページをめくった。その中の一枚の
ページに目が止まる。夏油傑……。懐かしい名前だ。

釘「Aさん？どうかしました？」

『なんでもない。君たちも任務先の情報や術式について
知りたいことがあったらいつでも来て。それと新たな
術式の情報があればそれ相応の報酬を払うよ。』

虎「はい！ありがとうございました。それじゃあ
俺達はこれから用事があるんで。」

伏「失礼します。」

釘「今度は何か買いに来ますねー！」

『うん、気をつけてね。』

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝｯ

扉が閉まり、私は本を片付けて後ろを振り向いた。

『……いったかな。っていうか、最初から聞いてた
でしょ。影裏。』

影「バレてたか。姉さん、これ頼まれてた夏油傑の情報。完全に黒だね。……ああ、あと例のアイツから
接触あるかも。気をつけてね。ま、何かあっても
姉さんには僕がいるからいいけどさ。」

印象影裏。私の弟だけど血は繋がってない。

『頼もしいね影裏。それにしてもまさか本当にこんなことになってるなんて…。』

影「五条とかに伝えるの？」

『ううん、いつも言ってるでしょ。私はいつだって中立の立場。誰かに肩入れすることはない。』

影「なら良かった。にしても随分アイツラのこと気に入ったみたいだね。僕嫉妬したんだけど。」

『虎杖くん達のこと？まあ、あの子達は「主人公」
だから仕方ないよ。これから物語は始まっていく。
私達はあの目的を達成させなきゃね。』

幸も不幸も、快も不快も。全ては人生という名の本に
記されていく。きっと決めるのは自分自身だ。