第4話 ページ6
段々目覚めてくような感じがする。瞼を閉じててもわかる。明るい光がカーテンの隙間から漏れている。重たい体を上げ、伸びをする。
「あーもう朝か」
まだ視界はぼやっとしていた。部屋に1人、オロチはいない。きっともしかしたら妖怪界に戻れたのかもしれない。
重々しい足で下まで降りると、何か食べ物を切るような音が聞こえてくる。
「おはようございます」
「おはよう。よく眠れたかい？」
「はい、気持ちよく寝させていただきました」
「それは良かった！」
誰もが眠たいと思う朝にも関わらず、おばちゃんはとても元気でニコニコしていた。
朝食の準備を終え、食べていると学校とかどうするかを聞かれた。
「どうせ、ずっとここ居るだろうし、普通の生活しな。学費とか小遣いとかそんなん考えなくていいよ」
「んえ、でも…」
「わたしには義弟がいるけど、義弟も昔Aさんみたいな感じだったんだよ。そんときに母さん達も普通に育てたんだよね」
「そうなんですか…」
「だから、わたしもそうしようと思う。いいよね、あんた」
とおばちゃんはおじさんに聞く。
「…ああ、別にいいんじゃないか。ここは子供いないで2人だけだから」
「ということでこれも決まりね〜。…そういえば、元同級生のやつが人員欲しがってたから雷門行くといいよ。近いしね」
「雷門ですか…わかりました。ありがとうございます！」
意見を取り込まれないまま昨日みたいに決まってしまったが、なんとかなるならこれでいいと思った。
「…(いや、でも待てよ。私はここの世界の人じゃない…戸籍とかどうなるんだ？)」
「じゃあ、雷門の人に色々頼まないと！…あ、雷門さ私立だけど大丈夫？」
「え」
「もしかして、Aさんは公立中だった？」
「ま、まぁでも気合いでいけます！」
「…て言っちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ！！！！！！」
私ピンチだ…私立なんて、無理だよ。
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山口さん！ - 3人の評価とお気に入りありがとうございます！ (2018年4月14日 17時) (
レス) id: a573f89806 (このIDを非表示/違反報告)
山口さん！ - 私の意向より、ゼウス戦終了後はアレスの天秤の世界観で続ける予定です。 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 9fbb00b996 (このIDを非表示/違反報告)
山口さん！ - 更新遅めです！コメント欄にて連絡を致します。 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 9fbb00b996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山口さん！ | 作成日時：2018年3月27日 10時
