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メルロとは、そもそも何なのかと問われると、実は中也も詳しく答えられない。
と言うのも、メルロというコレはポートマフィアの科学者たる梶井基次郎が生み出した人工知能らしいのである。
しかも中也専用らしい。
故に中也の携帯電話、パソコン、時にはカーナビなどの画面の中に現れて、調べ物や案内をする。
彼女・・・と言っても良いものか、メルロは四年前に中也の元にやって来た。
四年前・・・双黒と呼ばれ、裏社会最強のペアと言われていた中原中也と相棒の太宰治。
中原は武闘派、太宰は頭脳派。
性格はともかく、互いのバランスは完璧とも言えた。
双黒という通り名を、中也が不本意ながらも認めていたのは事実である。
その太宰が突如、任務放棄をして行方不明となった。
中原中也の相棒は、マフィアを裏切ったのだ。
彼に何も告げずに。
仲は良くなかったにせよ、互いに命を預けて任務を行なった仲だ。
互いのことは認め合っていた。
よきライバルと言っても過言ではないだろう。
太宰の突然の失踪の動揺。
他人と組んで仕事をした時のもどかしさ。
周りから聞こえる噂話。
そして、五大幹部という圧力。
中原はその頃・・・とても荒れていた。
任務に出れば、成功すらするものの破壊率が高い。
他者とともにいれば、その相手に命の危険が及ぶ。
部下と執務すれば、苛立ちのあまりパソコンを壊す。
今でこそ兄貴肌で部下からの敬意も畏怖も集めている中原だが、当時は気が短く横暴で、歯止めが効くのは首領。または彼の尊敬する五大幹部の尾崎紅葉の言葉のみであった。
幹部にはもちろん部下がつくものだが、当時の中也では好んで彼の部下になる者はまずいない。
首領の命で部下になったとしても、中也の横暴についていくことができない。
側近なんて以ての外だった。
彼は、孤立への道を歩みつつあった。
そんな時、首領である森鴎外に呼び出されたのだ。
森「中原くん、これからは彼女を側近として使い、仕事をしなさい」
そう言われて携帯電話をもらった時には、流石の中原も呆然とした。
携帯電話に対し、彼女という言葉を使ったのだ。
中「首領・・・いかがなさいましたか？」
森「開けてみると良い」
言われるまま、携帯に電源を入れると
『初めまして！』
画面の奥には、中也と縁の無さそうな・・・アニメのキャラクターのような少女がいた
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出雲(プロフ) - 凛眞さん» コメントありがとうございます！呼び方間違えたかもしれません！次回作から改善しますね！情報ありがとうございます！ (2017年10月9日 20時) (
レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
凛眞(プロフ) - とても面白いですね！ところで思ったのですが、森さんは中也を「中原くん」ではなく「中也くん」と呼んでいた気がします！これからも更新頑張ってください！ (2017年10月9日 19時) (レス) id: d97172139d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 紫猫日和さん» 夢主・・・つい驚いてボロがでましたね笑 これからもバタバタしながら頑張る彼女の応援、お願いします！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2017年9月28日 17時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
紫猫日和(プロフ) - 32話思いっきりメロルで喋ってる夢主可愛いです！更新頑張ってください！ (2017年9月28日 16時) (レス) id: 1d1f3bbcfd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - Pluieさん» わぁぁ！感動だなんて・・・コメント嬉しすぎます！これからも更新頑張りますね！！ (2017年9月15日 7時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲 | 作成日時：2017年8月25日 21時
