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第1倉庫から少し離れたところで車を止める。


エンジンを切ると、必然的にメルロの写っていたカーナビも消える。



すると今度はカーナビではなく、今度は携帯電話の画面に現れた。


当の中也に驚いた様子はない。
慣れてしまっているのだ。



携帯画面に移動したメルロは中也の只ならぬ雰囲気を感じたのだろうか。



『今から殴り込みですか?』

中「あぁ。静かにしてろよ。敵が何人いんのか、今も倉庫にいるのかも分からねぇからな」


言われた通りに、ちゃんと黙った。


『・・・主』


と思うと、1、2分ほど経ってからメルロは小声で声をかける。


中「あ・・・何だ?」


愛用の黒い手袋をキュッと引きしめながら、中也は応える。


『1番倉庫のセキュリティ装置、2時間前に強引に開けられた形跡があります。正規のパスワードではありません』


中「なるほどな、2時間前か・・・なら、まだ中にいるはずだな」


どうやらメルロは、倉庫の最近のセキュリティに異変がないか見に行っていたらしい。


『倉庫の中の防犯カメラは壊されていますが、最後の映像を分析した結果、黒いマントを着た4人の人間が写っていました。おそらく彼らが犯人かと』


中「4人か・・・楽勝だな。こっからは流血沙汰だ。メルロ、どっか行ってろ」


中也は乗り込む前に避難を呼びかける。


以前メルロがいるにもかかわらず中也は派手に交戦し、結果として携帯画面が割れ、メルロが危険に晒されてしまったからだ。


それ以来、交戦の際には声をかけてメルロを逃す。



逃すと言っても、行き先は大抵は中也のパソコンか、カーナビなのだが。


それだけ言うと、中也は倉庫に殴りこむように入り、その場にいた裏切り者を処分した。


中「終わったぞ」


中也の声を聞くと、携帯電話にパッと明かりがつく。
そこには先ほどと変わらずメルロの姿があった。


『お疲れ様でした主!帰りますか?』


中「あぁ」


画面越しに会話する1人と一機(?)は、周りから見れば変わっているとしか表現できない。



幹部の側にいる側近が人工知能だなんておかしいと思う構成員も、実際多い。



しかし、中也はメルロとの画面越しの距離に居心地の良さを感じていた。



そして、メルロという存在を信頼していることも事実なのだ。

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出雲(プロフ) - 凛眞さん» コメントありがとうございます!呼び方間違えたかもしれません!次回作から改善しますね!情報ありがとうございます! (2017年10月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
凛眞(プロフ) - とても面白いですね!ところで思ったのですが、森さんは中也を「中原くん」ではなく「中也くん」と呼んでいた気がします!これからも更新頑張ってください! (2017年10月9日 19時) (レス) id: d97172139d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 紫猫日和さん» 夢主・・・つい驚いてボロがでましたね笑 これからもバタバタしながら頑張る彼女の応援、お願いします!更新頑張りますね!ありがとうございます! (2017年9月28日 17時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
紫猫日和(プロフ) - 32話思いっきりメロルで喋ってる夢主可愛いです!更新頑張ってください! (2017年9月28日 16時) (レス) id: 1d1f3bbcfd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - Pluieさん» わぁぁ!感動だなんて・・・コメント嬉しすぎます!これからも更新頑張りますね!! (2017年9月15日 7時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:出雲 | 作成日時:2017年8月25日 21時

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