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4年前。
中也は暴走していた。
その暴走を引き起こしたきっかけは、太宰の裏切りだった。
当時のAは・・・太宰がマフィアを裏切る手助けをしていた。
遠回しに、彼女は彼の相棒を奪ったのだ。
普通の日だった。
ミミックという異国の異能力組織が日本に上陸してしばらく・・・
マフィアと繋がりのあったAも情報収集をしていたので、今がどんな状況なのかは理解していた。
ミミックの長であるジイドが亡くなり、これから戦争も終わり落ち着くだろうと見通した頃。
夜の街を彷徨っていた時・・・彼を見つけた。
『こんなところで如何しました？太宰さん』
その日の太宰には気力がなく、魂が抜け落ちてしまっているようだった。
Aは情報屋。
裏社会に精通しているため、恨みも買いやすい。
ポートマフィアとは、マフィアの情報を売らない代わりに護衛もしてもらっている。
幹部の彼とも顔なじみだった。
太「あぁ・・・・・・君か、A」
いつもどこか遠くを見通しているような冷たい瞳に覇気はなく、とても儚げで・・・
今、趣味の入水をしたら本当に亡くなるのではと思うほどに力がなかった。
『いったいどうしたんですかっ！？とにかく家まで・・・っ』
彼女は彼の腕を引いて、その時拠点の１つだったアパートに連れ込んだ。
『ココアでも淹れますね』
彼をソファに座らせて離れようとした時、腕を掴まれた。
太「A・・・私は・・・、私は、どうして生きている？」
話を聞くと、ミミックとの交戦で親友を亡くしたらしい。
彼の腕で息絶え、彼の遺言が「人を救う側になれ」だったそうだ。
Aは裏社会に生きていながら、人に直接的に暴力をしたことがないグレーゾーンの人間だ。
表の機関ともそれなりの交友はある。
彼女の情報網は、政府機関ですら危険視するものだ。
『どうしたいのですか？』
太「彼のいう通り・・・幾分か素敵な人間になるよ。マフィアにいても、欲しいものは手に入らなかった」
そう呟く彼には、硬い決意があった。
その彼に、心動かされた。
『・・・あなたが望むなら』
ーーー合わせたい役人がいます。
太宰の思いを、叶えたいと。
それだけの気持ちだった。
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出雲(プロフ) - 凛眞さん» コメントありがとうございます！呼び方間違えたかもしれません！次回作から改善しますね！情報ありがとうございます！ (2017年10月9日 20時) (
レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
凛眞(プロフ) - とても面白いですね！ところで思ったのですが、森さんは中也を「中原くん」ではなく「中也くん」と呼んでいた気がします！これからも更新頑張ってください！ (2017年10月9日 19時) (レス) id: d97172139d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 紫猫日和さん» 夢主・・・つい驚いてボロがでましたね笑 これからもバタバタしながら頑張る彼女の応援、お願いします！更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2017年9月28日 17時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
紫猫日和(プロフ) - 32話思いっきりメロルで喋ってる夢主可愛いです！更新頑張ってください！ (2017年9月28日 16時) (レス) id: 1d1f3bbcfd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - Pluieさん» わぁぁ！感動だなんて・・・コメント嬉しすぎます！これからも更新頑張りますね！！ (2017年9月15日 7時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：出雲 | 作成日時：2017年8月25日 21時
