側近は電脳少女

データ23 ページ24

敦「えぇッ！？」



敦が驚いた顔をする。


それはそうだ。
画面にいた2Dの存在が、今は3Dとして存在しているだなんて。


鏡「メルロは・・・機械だって聞いていた」


国「莫迦な！人間が人工知能になったとでも言うのか！？」


多少コンピュータに詳しい国木田も驚いている。

だが、昨日メルロがAの姿にもどり一番驚いたのは太宰だったのだ。


太「彼女、情報屋時代に自分の経歴や異能についての情報は決して提供しない。もちろん、他の情報屋にも探せないようにしていた。
もしもデジタル化が彼女の異能なら、納得がいくよ。

だって彼女・・・服も、髪も、顔も・・・全てが四年前と変わらないのだから」


異能無効化により探偵社員の前に現れたAは、四年前と何１つ変わっていなかったのだ。


与「太宰・・・それは、身体の機能が四年前で止まってるって訳かい？」


眠気覚ましのコーヒーを嗜んでいた与謝野も口を挟んだ。


太「ええ、そうです与謝野先生。そんなこと、人間業では到底成し得ない」


国「それで、お前は彼女を連れてきてどうするつもりだ？」


太「事情を聞きたくてね。なにせ彼女が姿を消したのは・・・私が関与しているかもしれないからね」


敦「太宰さんが・・・？」


・・・バッターンッ！！！

調査員が話をしていると、勢いよくドアが吹っ飛んできた。

ーーー！？

部屋にいた調査員全員が驚き、吹き飛んだドアの方を向く。


太「・・・君、ドアを蹴破る以外のことできないの？」


壊れたドアを見て、国木田が「ドアが・・・ッ！」と叫んでいるが、当事者は全くもって気にしていない。


賢治に至っては蹴破られたドアを見て「おぉ！」と歓声を上げている。








中「邪魔するぜ探偵社。おい、太宰・・・手前に聞きてェことがある」


そこにいたのは、殺気を放った中原中也の姿だった。







ーーーコメントーーー


順位が・・・順位があがりました！！

嬉しいです！！

ありがとうございます！！！

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