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メルロの言葉は続く。
『武装探偵社に負けないくらい、私は頑張りますよ!』
その笑顔と言葉に、中也の心はスーッと心が軽くなる。
中「そうだな。よしメルロ、その組織の長とやらの場所まで最短ルートで案内しろ」
帽子をかぶり直し、中也は気合をいれる。
『はい、承知しました!それでは少々お待ちください』
画面からフッとメルロが消えた。
いつもよりも時間がかかり、中也が不信に思った頃にメルロが戻ってきた。
中「おう、どうだった」
『外には監視カメラがあるので、主が異能を使って登れば、向かった先は弾丸の嵐です。
なにより今回はマフィアのデータが人質です。解放するにもパソコンのセキュリティが厳重で、データ回収にも、また時間がかかります。
よって見つからないように、敵組織の集う最上階に向かう必要があります。
次いでエレベーターは電気が止められています。
最適解として階段をお勧めしますが、入って見えるヤツではなく、その奥の南階段の方が他のルートに変更しやすいです!
現在地から10メートルほど先に進んでください!
これより案内を開始します!』
メルロの案内が始まった。
辿り着いた階段を上り詰めていくと、大人しかったメルロが声をだす。
『主、この建物は15階建てですが14階までしかカメラがありませんでした。これは意図的に設置したとしか思えません』
中「15階になんかあるってことかよ」
『敵はマフィアと探偵社の襲撃を予想していると思われます!おそらくハッキング対策として、監視カメラを14階までしか設置しなかったのでしょう・・・ご注意を』
中「あぁ・・・ってか手前、道案内の前、随分時間食ってたな」
『監視映像のメインコンピューターに入り込んで、主の姿を消してました』
ケロッとそんなことを答える。
中「手前・・・そんなことまで出来んのかよ」
『はい!主のためのAIですから』
驚く中也に対して、満面の笑みで答えにならない答えを返す。
どこにいたとしてもメルロはメルロらしい。
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出雲(プロフ) - 凛眞さん» コメントありがとうございます!呼び方間違えたかもしれません!次回作から改善しますね!情報ありがとうございます! (2017年10月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
凛眞(プロフ) - とても面白いですね!ところで思ったのですが、森さんは中也を「中原くん」ではなく「中也くん」と呼んでいた気がします!これからも更新頑張ってください! (2017年10月9日 19時) (レス) id: d97172139d (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 紫猫日和さん» 夢主・・・つい驚いてボロがでましたね笑 これからもバタバタしながら頑張る彼女の応援、お願いします!更新頑張りますね!ありがとうございます! (2017年9月28日 17時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
紫猫日和(プロフ) - 32話思いっきりメロルで喋ってる夢主可愛いです!更新頑張ってください! (2017年9月28日 16時) (レス) id: 1d1f3bbcfd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - Pluieさん» わぁぁ!感動だなんて・・・コメント嬉しすぎます!これからも更新頑張りますね!! (2017年9月15日 7時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:出雲 | 作成日時:2017年8月25日 21時