側近は電脳少女 ２

データ33 ページ35

コツコツと彼が部屋に入ると途端に・・・



志「なッ・・・！？何故貴様が此処に・・・ッ！！」




ーーーバンッ！





大きな声と音と同時に、画面がガタンっと激しく揺れる。

激しく携帯が落下したのだ。




『キャッ・・・！！』



画面が激しく揺れ、私も動揺する。



真っ暗なのは、おそらく画面が床を向いて落ちたから。



何が起きたのか、

どうしたのか、



全く状況がつかめない。




『・・・ちょ、ちょっと、何？』




ーーーーーガクンッ
と、途端に身体に力が入らなくなった。


力が抜けていくといった方が正しいかもしれない。


ーーーーー！？



そして、今度は目の前が・・・正確には画面が壊れていく。


ガラガラと閉鎖されて居た空間が壊れ始め、緑色の閃光に包まれる。



え・・・え！？何ッ！？




このまま空間ごと消滅？

システムエラー？

侵入型ウイルス？


『そんな・・・』



状況がつかめず、足がすくんでしまう。



『いや・・・』


このまま、本当に死んで・・・




『いやです・・・ッ』



死を感じた恐怖に涙がにじむ。




せめて・・・最後に会いたかった。

謝りたかった。



もっと、もっと側にいたかった。




ーーーーー中也さん・・・ッ







怖くて悔しくて、そのまま目をつぶった。

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