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過去・・・私には友人と呼べる人がいなかった。


個人情報筒抜け。
一定の場所に留まることをしない。
仕事は裏と表のグレーゾーン。


情報屋というのはそういうものだが・・・どこか寂しくもあった。



そんな私に、変わった友人ができた。


ポートマフィアの幹部、中原中也さん。



私と中也さんが仲良くなってからと言うもの、中也さんは度々私の執務室に来るようになった。


私も彼が来るのを待ちわびるようになり・・・彼が来る時は楽しみだった。




平和な日々が過ぎてきた頃・・・




少し前に情報を売られた組織に誘拐をされてしまった。




その誘拐した組織はポートマフィアの情報を欲しがったが、契約をした以上、私は口を割らなかった。


契約・・・というよりも、中也さんのことが頭をよぎるからだ。


ーーー彼を裏切りたくない、と。



敵「とっとと吐きやがれッ!ポートマフィアの武器庫のパスワードを教えろッ!!」


『・・・・・・ッ!』


鎖に繋がれて、暴行されて、傷口に風がしみる。


敵「女だからって容赦しねぇぞッ!」



『あいにく・・・と、数少ない、友人のいる組織でして・・・口を割るつもり、ないです』


・・・もともと武力を持たない私は、重なる暴力に意識を失いそうになっていた。


すると部屋の奥から鈍い音と同時に



「・・・・・・重力操作」


低い声が響いた。






朦朧とする意識の中、暖かい温度で意識が戻る。




そこにいたのは、私の友人・・・



『中也・・・さん?』



中「遅れて悪かった・・・ッ。怪我させちまったな」


『大丈夫ですよ。・・・中也さんは来てくれました』


中「当たり前だッ、こんなこと2度とさせねぇ!手前のことは必ず助ける。必ず・・・」



なぜ助けに来てくれた彼がこんなに懺悔をするのか。


なぜこんなに苦しそうなのか。


私には分からなかったけれど。




その時抱きしめられた暖かさは


とても居心地が良かった。

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青鯖。(プロフ) - 出雲さん» 全然大丈夫ですよ!有難うございます! (2018年1月10日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» お返事遅くなってしまいすいません!ぜひ青鯖。さんの小説に載せさせていただきたいです! (2018年1月10日 18時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 出雲さん» はい!勿論です!!私、イラスト集を営んでいるのですが、そちらに載せる許可を貰いたいのですが…。 (2018年1月9日 20時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)
出雲(プロフ) - 青鯖。さん» イラストありがとうございます!!こちら小説に載せさせていただいても良いですか??? (2018年1月9日 20時) (レス) id: ac01b1ef17 (このIDを非表示/違反報告)
青鯖。(プロフ) - 藍波さんhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/9/c/7/9c72c58a63b60c2ba67c24aa0627d1fa.05.jpg 電脳少女メルロhttp://uranai.nosv.org/img/user/data/e/4/d/e4de4ba906237036327236814a8558b3.06.jpg出来ましたー!画質とかあんま良くないかも知れません…! (2018年1月9日 19時) (レス) id: 87d9268c5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:出雲 | 作成日時:2017年11月3日 18時

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