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始まり≪GAME START≫ ページ1

――目が覚めたら、見知らぬ部屋の中にいた。


 僕の名前は伊織 匠16才、今年の誕生日に念願のスマートフォンを両親に買ってもらった。


 それを手にして、最初に僕がインストールのは、日本におよそ8000人の利用者がいるチャットアプリ、通称【ネームレス】だった。


 このチャットの決まりは【絶対に自分の本名を語らない事。】


 なので、僕は【イオリ】というハンドルネームでこのチャットに参加している。


 このアプリでは、最初に自分の所属する【グループ】を決める。


 【グループ】は、一人につき一つしか所属することができない。


 僕が所属しているのは、友達に勧められた【暇人の茶会】«総勢16人»というグループだ。(正直、このネーミングはどうかと思う。)


 部屋の中には、その【暇人の茶会】のメンバー全員と、それぞれのチャットへアクセスをする端末(PCやスマートフォン、携帯ゲーム器等)他には何もない。


 僕は、自分のスマホを見た。そこには、グループのメンバー以外の“何か”が人間としてあり得ないスピードで文字を打ち込んでいた。


 【暇人の茶会】

マスター: どうも〜!このゲームのゲームマスター、通称マスターです♪


 「そのまんまだな。」と部屋の中の誰かが呟いた。


 マスター: それでは、今から30秒以内に下のリンクへと移動して下さい!移動しない場合はその地点でGame Overとなります♪


 訳もわからないまま、僕はそのリンクへと移動した。


 移動した先は【セカンドグループ・Lost Game】


 今までの【ネームレス】ではあり得なかった二つ目のグループだった。


 【Lost Game】

 マスター: さぁ!30秒が経過しました!今このグループに加入していない264人の皆さん!残念ながらサヨウナラです♪


 そして


 【264人が死亡しました】


 (……え?)


 マスター: ちなみに、このゲームでのGame Overは、現実世界での死を意味します!


この日から、史上最悪のデスゲームが始まった。


 マスター: それでは、グループ【Lost Game】自分の命を賭けたデスゲームへようこそ!このゲームのクリア条件は単純明快!【三十日間生き残ること】です♪


 そう、この瞬間僕の日常は脆くも崩れ去ったのだった。


 マスター: それでは、残りの生存者7644人の皆さん!頑張って下さいね♪

GAME1【Endless1】→



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作者名:〆蕎麦〆 | 作者ホームページ:http://happyhappy  
作成日時:2016年9月24日 16時

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