三十八日目 「怖いから」 ページ38
そしてすっ飛ばして、いまは体育館...
たじゃなくて体育館だった場所にいる
体育館の原型はない
粉々だ
どうやら笹川君が体育館を破壊したらしいが、人がやることじゃない
ひぇぇ...怖いよ...
僕はビクビクしながら彼らに近寄った
貴方「だっ大丈夫?!」
黒曜中の制服を着た女の子が、凄く辛そうだった
僕は駆け寄り、声をかけた
えっと確か...クロームちゃんだっけ？
ｸﾛｰﾑ「あっ確か貴方は...骸様が言ってた...」
貴方「えっ...骸様って言うのは誰か知らないけど、大丈夫そうで良かった」
ホッとして胸を撫で下ろしていると、獄寺君達が駆け寄ってきた
獄寺「おいなんでテメェはそんなにピンピンしてんだ、糞教師!!」
貴方「ひっ?!糞って...酷すぎるよー!!」
僕は泣きそうになりながら訴えた
それから虹の属性のことについて話した
虹の力、無効化を
山本「最初、担任の先生が虹の守護者って聞いた時は驚いたぜ」
貴方「あはは、僕だって驚いたよ。まさかあの沢田君がボンゴレボス候補だなんて...」
そう言うと獄寺君が僕の胸ぐらを掴んだ
獄寺「あのってなんだ？あぁ？」
貴方「ひぇぇ...でっでもでも驚いたのはそれだけじゃないんだ!!」
ふと胸ぐらを掴んでいた獄寺君の手が離され、僕は服装を整えながら
貴方「だって中学生たちがマフィアなんて考えられへんし」
俯き気味に呟いた
ただの中学生たちの平凡な日常を、簡単に変えてしまうこの世界
あぁ...歪んでいる...
今日もこの世界は歪んでいる
酷く歪んだこの世界に生まれなければ、こんなことにはならなかった
でもいまはそんなこと考えてる場合やない
人は脆い
体だって、心だって
触れてしまえば壊れそうなほど
例えが難しいが、一つ言えることは
人は弱い生き物だということだ
一人では生きていけない人間は
誰かに寄生するように
縋るようにして居場所をつくる
一人になろうとしても、人は生きることをやめようとしない
それは何故か
それはただ単純に死ぬのが怖いから
つまり一人になるのが怖いから
それはみんな同じ
勿論、僕だって思ってる
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須塔(プロフ) - 江戸猫さん» 有難うございます!!頑張ります!! (2018年4月7日 11時) (
レス) id: 74437b1eb3 (このIDを非表示/違反報告)
江戸猫 - 面白いから頑張ってね (2018年4月7日 11時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ | 作成日時：2018年4月2日 12時
