並盛中学校の先生始めました (ページ35)

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三十五日目「こんな形」ページ35

今日は雲戦

雲～雲～雲～

いっきに話飛んだけど～

孤高の浮雲～

僕は軽くスキップをしながら、夜の並中に向かった

これから起こる悲劇も知らずに

呑気に鼻歌を歌い、スキップをしていた自分を殴りたくなった

まさか、あんなことが起きてしまうなんて

思ってもいなかったんだ

指定された場所へ行くと、もう既にみんないた

雲戦は雲雀恭弥君だから、きっと大丈夫だろう

そう思っていたのが間違いだった

雲雀恭弥君は既にフィールド内にいた

相手はどっからどう見ても人じゃない

それにザンザスさんの表情

何か企んでいるように見える

...気のせいだよね...うん

僕は警戒しながらも、雲雀恭弥君を見た

予想通り雲雀恭弥君は一瞬で勝った

だが、その相手を回収しに来たザンザスさんと戦闘狂の雲雀恭弥君は戦い始める

みんなでそれを止めようとするが、雲雀恭弥君は言うことを聞かない

そしてヴァリアー側の雲の守護者のゴーラモスカと言う奴が暴れ始める

制御不能になったなど言いザンザスさんは愉快に笑っている

まさか...これが狙いで...

僕はペンダントをギュッと握り締めた

その次の瞬間、凄い勢いで誰かがゴーラモスカを倒した

その誰かは、間違いなく額に炎を灯した沢田君だ

だけどその姿からは全く沢田君の面影が感じられなかった

そして一瞬でその場の空気は凍り付いた

なんとそのゴーラモスカと言う奴の中から紛れもないノーノさんが出てきたからだ

貴方「う...そ....ノーノさん!!」

僕はノーノさんに駆け寄った

沢田君と同じように肘をつきノーノさんを見る

貴方「なんで...こんな...こんなことに...」

視点が合わずあちこち、四方に眼球が動く

吐き気がする、目眩がする

上手く呼吸が出来ない

ヒュー、ヒュー、と笛の掠れた音のような声が喉から漏れる

ノーノ「ハルキちゃんか......久しぶりだね...」

貴方「?!」

ノーノ「教師になる夢...無事叶えれたようで何よりだ」

僕の目からは涙が溢れ出した

貴方「....あ..........あ’’ぁ」

声にならない声が出る

ノーノ「...こんな形で再会するなんてね」

ノーノ「どんな形であろうと会えて...嬉しかっ...た...」

こうしてついにノーノさんは意識を失った

沢田君が泣きながら九代目と叫ぶ

そんな中、ザンザスさんの声が割って聞こえた