並盛中学校の先生始めました (ページ33)

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三十三日目「お仕置き」ページ33

今日の夜の並中は何処か静かで佇んで見えた

虹戦は一つの教室内でやるらしい

指定された教室に向かった

それは僕が担当しているクラスの教室だった

教室につけばザワザワとしていた

それは生徒達の他愛のない会話などではなかった

獄寺「おいっ!!テメェ、この間入ってきた転校生じゃねーか!!」

綱吉「なんで碧木君が...まさか君がヴァリアー側の虹の守護者なの?!」

混乱、絶望、失望

色々な感情が混じり合い、色々な声が聞こえる

大河「こんばんわ、ハルキさん」

僕を見つけた彼は何時ものようにフワリと笑った

僕も微笑み返した

貴方「...こんばんわ碧木君、やっぱり君だったんだね」

大河「あれ？案外反応薄いね」

反応薄い？

冗談言わないでよ

心の中では戸惑ってるよ

大河「でも、理解が早くて助かるよ、さぁ早く始めよう」

...これは分かってたことだ

なら今更、躊躇する気はない

手加減する気もない

手加減なんてすれば、僕が殺される

相手はヴァリアーだ

生徒だろうが、心を鬼にしていかないと

やる気出せ、僕

僕は頬を叩き、目を見開いた

貴方「その硬い頭、いまから柔らかくしてやるわ」

彼に絡まった糸を一つ一つ解いて

数学は生憎、嫌いだけど

貴方「躾がなってない生徒にはお仕置きが必要や」

鬼になる為に僕は僕を捨てる

ﾁｪﾙﾍﾞｯﾛ「ルールは先程説明した通りです」

ﾁｪﾙﾍﾞｯﾛ「それでは虹の対戦、紅ハルキVS碧木大河、勝負開始!!」

...僕の姓は紅って言うんや....中々良い名前やの

まぁそれはさて置き

＿さぁ授業の時間だ

貴方「...花灯籠」

そう言うと辺りにポツポツと炎が現れる

手のひらに一つ乗せて、フッと軽く息を吹けばその炎は彼目掛けて飛んでいった

が、相手は避けもせずそのまま攻撃を喰らっていた

大河「...今日を待ち望んでいたよ、ハルキさんが僕のモノになるこの日を」

大河「僕はいままで色のない世界で生きてきた、殺せと言われれば従って人を殺した、でもハルキさんがそんな面白味のない世界を色付けてくれた」

...なんや、此奴雰囲気変わりよった

大河「何故だろうか、死んで欲しいわけじゃないんだ、でも殺して死んだハルキさんを見てみたい」

大河「今日も我慢、明日も我慢、ハルキさんが息絶えるその瞬間まで」

大河「そうしてる内に僕の頭の中はハルキさんでいっぱいになっちゃたんだ」

そう言う奴の目は、鋭く殺気が混じっていた