十七話 甘いものは嫌い ページ17
人が混み合う商店街
僕は今日、新作のゲームを買いに来たはずで
買い終わったから家に帰ろうとしたはずなのに
ハル「ゆき君はどれが一番好きなんですか？」
三浦ハルとケーキ屋に来ているのだろうか
ことは数分前に遡る
ゲームを買い終わり店から出て家の方向に向かい歩き進めようとした瞬間、向かい側から知ってる人物がやって来た
ハル「あっゆき君!!こんなところで会うなんて、やっぱり私たち運命の糸で繋がってるんですね」
その人物は三浦ハルだった
僕は無視してその場を去ろうとしたが、
ハル「ハルとデートしましょう!!ゆき君!!」
腕を掴まれ引っ張られる
「ちょっ..今日は家に帰ってこのゲームするつもりなんだけど」
僕がそう言うと三浦ハルは立ち止まり俯き気味に口を開いた
ハル「そんなぁ!!ハルよりゲームなんですか?!酷いですゆき君!!」
しかも大声でそう言うものだから、周りからの視線が一気に集まる
心做しか恋人の喧嘩だと勘違いされてる気がする
あぁ...もう...
「分かったよ...お願いだから静かにして」
僕は渋々了承し、前髪を掻き上げた
ハル「じゃあ決まりですね、行きましょう」
そう言うと僕の指と自分の指を絡ませ所謂恋人繋ぎをした
そしていまに至るわけだが
手を繋いでいることによって周りの視線はあまり変わらなかった
「...えっと...僕はあんまり甘いの好きじゃないんだけど...強いて言うならその檸檬のケーキかな」
ハル「そうなんですか、それじゃお会計に行ってきますので席取りをお願いしても良いですか？」
「...僕が払うから君が席取りしてきて」
僕はそう言い三浦ハルに席取りに行かせた
お会計を済ませ、僕は三浦ハルの座っている席に向かった
ハル「すみません、払わせちゃって。ハルが誘ったことなのに」
「...別に良いよ、こう言うのは男子がやるもんでしょ？」
申し訳なさそうに眉を寄せる三浦ハルに対して、僕が笑いかけると三浦ハルは頬を緩めていた
偶に考えてしまうけど...こうして三浦ハルと僕が一緒にいたら周りからは恋人同士に見えるんだよね？
彼女が出来たらこんな感じなのかなとか考えちゃってさ
まぁ悪くはないかもって心の何処かで思ってる
あぁ...益々自分が分からなくなっちゃう...
心の中でそう思ってるのに、ケーキを食べている三浦ハルの幸せそうな顔を見て自分も幸福感に浸ってしまうのはなんでだろう
気のせいか早まる鼓動
本当に気のせいだったら良いのに
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二ーノ(プロフ) - 結由さん» わわっ有難うございます、はい頑張ります!! (2018年1月20日 13時) (
レス) id: da3258a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
結由(プロフ) - すごく面白かったです。『え？もっと読みたい』ってなりました。更新無理せず頑張ってください！ (2018年1月20日 13時) (レス) id: 6676595c60 (このIDを非表示/違反報告)
ユウK(プロフ) - さなさん» 有難うございます!!頑張ります!! (2017年12月27日 7時) (レス) id: 6142a92764 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 面白いです！すごいうまくて、更新頑張ってください！ (2017年12月27日 7時) (レス) id: 0c95e52db9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚犬 | 作成日時：2017年12月9日 16時
