十五話 才能は嫌い ページ15
「はぁ......超緊張した....」
僕は校舎裏の隅で壁に手をつきしゃがみ込んだ
ヤバい....怖かったぁあぁぁぁ...
あの雲雀恭弥に僕の殺気が通用するなんて
正直驚いたし、半分冗談で仕掛けたことだから
可能性は低かったと思うし、自分でも成功するなんて確信なかったのに
やっぱり...殺しの才能があるのかな...
サバゲーをやってる時と同じ感覚だ
じゃあ殺したとしても僕はゲームで人を殺しているように楽しむかもしれないってことなのかな？
そうだとしたら絶対...嫌だな...
僕は体育座りをして俯いた
リボ「おいこんな所で何やってんだゆき」
「.....リボーン」
人の気配がしたと思い顔を上げればそこにはリボーンがいた
「...あのさ...さっきの僕の戦い見て..どう思った？」
リボ「...昔、体術を齧っていたことは知っていたがあんなに出来るとは想定外だしド素人とは思えないな」
「リボーンはさ...僕の両親の職業が何か知ってるよね？」
リボ「...まさかとは思ってたが、お前はやっぱり分かってたのか...お前の両親が門外顧問CEDEFの一員だってこと」
僕は暫く黙ったあと、軽く頷いた
リボ「お前も分かってんだろ、何故両親が自分たちの職業を教えないか」
リボ「心配をかけたくない、お前を巻き込みたくないと思っているからこそ教えなかったんだ」
そんなこと.....分かってる....分かってるけど...
「...寂しいよ」
中学三年生でこんなこと言うのはあれかもしれない
両親が自分のことを思って嘘をついてることは分かってるんだ
それくらい...でもやっぱり..
「理解しててもこの心の隙間は埋まらないんだよ」
「それに..きっと戦闘においての才能は僕の両親からきてると思うんだ...だとしても怖いんだ自分が」
化け物並に運動神経が良い自分が
人より何倍も違う頭の回転の速さ、頭脳の作り方が
全てが怖いんだ
僕は自分の両肩に手を置き、抱き締めるようにして縮こまった
リボ「それについては大丈夫だぞ、お前は誰よりも優れているが誰よりも心が脆い。そこ全部を含めて俺が鍛え直してやる、俺は任されたんだからな」
リボーンはそう言うとニカッと効果音がつくほど笑った
何故か僕もそれに吊られて笑った
(ほら早く行くぞ、ハルがお前のことを探してる)
(...なんで)
(お前は愛されてるってことだ、良かったな)
(...意味わかんない)
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二ーノ(プロフ) - 結由さん» わわっ有難うございます、はい頑張ります!! (2018年1月20日 13時) (
レス) id: da3258a7f8 (このIDを非表示/違反報告)
結由(プロフ) - すごく面白かったです。『え？もっと読みたい』ってなりました。更新無理せず頑張ってください！ (2018年1月20日 13時) (レス) id: 6676595c60 (このIDを非表示/違反報告)
ユウK(プロフ) - さなさん» 有難うございます!!頑張ります!! (2017年12月27日 7時) (レス) id: 6142a92764 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 面白いです！すごいうまくて、更新頑張ってください！ (2017年12月27日 7時) (レス) id: 0c95e52db9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚犬 | 作成日時：2017年12月9日 16時
