370色目 ページ21
『じゃあ、五虎ちゃんここに座って…包丁君は先に浸かって待ってて…上せない様に熱くなったら出ていいからね』
お湯かけまーす、目を瞑ってねとシャワーの温度調節して、座っている五虎退の頭にかける
『五虎ちゃん痛かったりしたら遠慮なく直ぐ言ってね』
「は、はい」
そっと泡立てて、ワシワシと洗って行く
「(主さまに頭を洗っていただくの…きもちいいです)」
普段頭を撫でるのとはまた違った優しいけれどある程度力の籠った指が往復する心地よさ
『よーし、こんなものかな…流すから目と口は開けない様にね』
こくこくと頷いているのを確認して泡を落としていく
顔の水気を拭ってやって、髪も水分を落とすとトリートメントだ
髪に馴染ませて洗い流したら、隣の椅子に移ってもらう
『はい、髪は終わり…こっちに移って体を洗おう』
「はい、ありがとうございました」
『背中は届かないだろうから私がやるね』
泡立てたボディータオルから泡を取ってタオルは五虎退に渡す
その泡で背中を優しく撫でて洗う…一瞬ビクリと体が強張ったが、何往復かすると強張りが解けた
『包丁くーんいいよ、おいでー』
「わーい!俺の番ー!」
「はぁーっ…乱に洗ってもらうのも疲れたぜ…」
五虎退の横で髪を洗い終わった薬研が体を洗い始める…乱のところには毛利がいた
「主さまの手は…とても優しかったです」
「大将の手が酷いことする日なんて来ねぇだろうな」
『あ、包丁君ちょっとだけ待って…薬研君、後ろ届いてないよ?』
ボディソープを何プッシュかして泡立て、その届いていない部分を補完するように撫でる
「っ!?た、大将っ!?いきなりは止めろっ///」
『あ、くすぐったかった?ごめんね;;』
Aが疚しいことを考えて触っているだとか、下心があるとか、そういう風に見ているだとかは微塵も思っていないが、何故だかこのサイズでも素肌を触られるのは恥ずかしい
こちらがそういう風に見ているというわけでもないのだが…言葉にできないこの羞恥は何なんだろうかとゲッソリする薬研
自分でも分かっていないこの複雑な心境が、勿論Aに伝わっているはずもなく…くすぐったかったからと思われてしまった
「よし、いいぞ博多…薬研たちの方で体洗ってこい」
「ありがと…俺も混ぜてくれんねー」
「後藤、いいぞー」
「おー」
『包丁君痛くない?』
「ん!大丈夫!人妻に洗ってもらってるみたい」
「主さんは人妻にはならないよっ」
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べっこうあめ(プロフ) - コメントありがとうございます、初めは怪我をさせるつもりは無かったのですが、小さい子はよくこけるイメージなのと、こけたら絶対可愛いのでやりました。秋田君をこけさせようと思いましたが流石に学習するかなと包丁君にこけてもらいました後悔はしていない (2022年7月28日 0時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
とある本丸の審神者 - いつも楽しく見させていただいております！ん？待って待って待って…ワンピの世界に審神者居ないんだったらどれだけ手当しても治らないんじゃ…（；^ω^)審神者とお兄様たちの反応が怖いよ〜((；ﾟДﾟ)) (2022年7月27日 23時) (レス) @page47 id: e4707f5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
魅髑(プロフ) - 初めまして 355話の薙刀の登場文が巴形2振りになってます どっちかが静形ですよね？ (2022年6月16日 23時) (レス) @page6 id: 1199b4c68b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年6月12日 14時
