364色目 ページ15
そう言いながら、落ちている玉ねぎを拾っている清光
完全に弟の世話を焼く兄にしか見えない
因みに、一応白い服の子たちには紙ナプキンを襟の所に挿し込んで広げておいた
亀甲にも挿し込もうとしたら、自分でやるから大丈夫だと断られてしまった…残念過ぎる
鶴丸にも問答無用で差し込んだ…鶴丸はこれだけじゃ意味無いような気がするが
『巴ちゃんと静ちゃんは初めての食事どう?量はそれで良さそう?』
一応、前に岩融さんが食べてた量を入れてみたけど
「美味い、俺はこれくらいでも大丈夫だ」
「これが美味いということか…もう少しあった方が助かる」
『了解!巴ちゃんはそれくらいで静ちゃんはもう少し多めだね!静ちゃんお代わりいる?』
足りなかったら多めに作ってあってまだあるから追加入れるよ?
自分で行くぞ…主ぃの手間は取らせない
気にしなくていいよ?
大丈夫だ
という押し問答を繰り返している二人…他はその様子を傍観していた
ヘルプを求めて視線を送ってみたが、何故か微笑まし気な目しか返ってこなかった
「わ、分かった…頼む;;」
結局静形が折れAが勝った…Aはどこかルンルンで厨の方へと向かって行った
「主がああ言っている時は甘えていいと思うぞ」
「逆のことが起こったらやってあげればいいんですよ…あ、兼さん汚れてますよ」
「俺の世話はいいから食え国広;;」
「紙ナプキン突っ込まれてるとき抵抗しなかったもんね鶴丸」
若干羨まし気な声色の清光…赤ならソースがはねても目立たないからなのか、それとも零さないという信頼があるからなのか紙ナプキンは突っ込まれなかったのだ
上で言った通り、一応白い服の人たちに突っ込んでいるだけでそこら辺はあまり深く考えていなかったりする
『お待たせ静ちゃんまだ足りなかったら言ってね』
「ありがとう主ぃ」
今度は言わずに自分で行こうと心の中で誓う
「主、清光が前掛け入れてくれなかったから不貞腐れてるよ」
『え、そうなの?清光君何でも綺麗に食べるから要らないかなって思って』
「主、俺はっ!?」
『鶴丸君も綺麗に食べるけど白いから一応』
ソースの飛び跳ねって侮っちゃダメなんだよ?
それ言ったら全員そうじゃないか?
ハッ!?そうだ!
等々の会話を繰り広げて楽しい昼食を無事終えたA達
口元がケチャップで赤い子たちの口をルンルンで拭っていた
『包丁君、んーってして、んーって』
「んー」
『可愛いっ』
「はいはい、主サッサと拭いちゃって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
べっこうあめ(プロフ) - コメントありがとうございます、初めは怪我をさせるつもりは無かったのですが、小さい子はよくこけるイメージなのと、こけたら絶対可愛いのでやりました。秋田君をこけさせようと思いましたが流石に学習するかなと包丁君にこけてもらいました後悔はしていない (2022年7月28日 0時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
とある本丸の審神者 - いつも楽しく見させていただいております！ん？待って待って待って…ワンピの世界に審神者居ないんだったらどれだけ手当しても治らないんじゃ…（；^ω^)審神者とお兄様たちの反応が怖いよ〜((；ﾟДﾟ)) (2022年7月27日 23時) (レス) @page47 id: e4707f5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
魅髑(プロフ) - 初めまして 355話の薙刀の登場文が巴形2振りになってます どっちかが静形ですよね？ (2022年6月16日 23時) (レス) @page6 id: 1199b4c68b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年6月12日 14時
