499色目 ページ50
「き、嫌いじゃないぞっ!寧ろ…主の方が…僕のこと…好きじゃないんじゃ…」
「そんなことないよ、絶対」
「なんで、絶対って…言い切れるんだ?」
「あのね…」
光忠はこの本丸のことや自分のこと…他の刀剣たちのことを話した
そして、Aのことも
「主は自分が危ない目にあっても、僕たちのことをいつも一番に思ってくれてるんだ」
自分のこともちゃんと考えて欲しいけどね…それくらい優しいんだ…ブラック出身じゃなくったってちゃんと皆の事見て、接してくれるし想ってもくれるよ
「ほ、本当?」
「本当だよ…あ、だったら主が鍛刀したり、ドロップできてくれた刀剣に話をきいてみたらどうだい?」
「うん、聞いてみる」
次の日、謙信は光忠と一緒に昨日言っていた刀剣達に会いに行き話しを聞いた
光忠が言っていた通り、ちゃんと自分たちのことを見て想ってくれる
光忠と別れた謙信は、今日聞いた話を思い出しながら歩いていた
「!小夜、その花はどうしたのだ?」
「…向こうに咲いていて…キレイだったから兄さまたちと、主さまに持って行こうと思って」
向こうから花を3、4本手に持った小夜がやってきた
綺麗な花を見せたいと摘んできたようだ
「その花…どこにあったのだ?(僕も主に渡したい)」
本当に綺麗な花だったので、自分もAに渡して喜んでもらいたいと思った
その言葉に、近くの木に飛び乗った小夜…それに続くと、指を指している
「…あっちの方に咲いてたよ」
「分かった!ありがとう小夜、僕、行ってみる」
木からひらりと飛び降りて、先ほど指していた方向へと進んでいく…本丸の敷地外だったが大丈夫だろう
この考えが甘かった…あの時小夜に付いてきてもらえばよかったと後悔するのは後々
夕方頃、近侍の乱＋亀甲と共にAが万屋から戻ってきた
白山と謙信のウサギのぬいぐるみを買いに行っていたようだ
「あ、主っ大変なんだっ;;」
『光忠君が慌ててるの珍しいね、どうしたの?』
「謙信君の姿がどこにも見えなくて;;」
今、遠征に行ってくれてる人以外で全員で本丸内を探してるんだけど見当たらなくて
『どれくらいの間見てないの?』
「お昼過ぎに僕と別れて、その後僕は他に色々作業してておやつが一つ余ってたから誰か食べてないのかと思って探してたら謙信君だったんだ」
「そこから謙信を探して今に至るんだ」
横にいた小竜も眉を下げて心配そうだ
『私おやつの時忙しくて執務室で食べたからなぁ;;』
分かった、霊力で探してみる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
べっこうあめ(プロフ) - ありがとうございます。修正いたしました (2022年10月20日 12時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - 初めまして?ですかね。えっと440色じゃなくて490色かと思われます。修正お願いします (2022年10月20日 12時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年9月5日 1時
