497色目 ページ48
「主さんは分かりやすいもん」
それから、この前できなかったかくれんぼを楽しんだ
内番を終えた脇差二人も入れてより楽しんだところで、もうそろそろお昼の準備に行かないといけないので、声をかけて厨に向かった
『謙信君のお昼作りに来たよー』
私が作ったって知って食べてくれるかな?光忠君作にしといた方が･･･いやいや、光忠君のご飯はこれよりもっと美味しいからこれを光忠君作にしちゃうのは失礼だ･･･
「主、主･･･大丈夫だから作り始めよう」
色々思考に深く入っていたAを苦笑いの光忠が引き上げる
毎回、新参者のご飯を作るときはいつもこうだ
前に歌仙が言っていた一食分全て任せるのはいいかもしれない･･･食材を用意したり、切ったり、器具を用意したり等の補助はするが
「皆−ご飯だよー」
まだ外で遊んでいる短刀達に声をかけて、大広間に行ってもらう
「謙信君、楽しめたかい?」
「うん、楽しかったぞっ」
「それは良かった」
『あ、謙信君はどこに座りたい?』
光忠君や小竜君の近くがいいかな?
大広間に入ると、Aが配膳している姿が見える
「特にどこに誰が座るって決まってないから毎食座る場所とか変わるんだよ」
「主も･･･なの?」
「主さーん今回は俺たちと座ってくださいよ」
『おっけぃっ、二人の間にお箸置いとくね』
「･･･配膳手伝う」
「主の横は埋まっちゃったね;;僕たちの横でもいいかな?」
「･･･うん」
「主、僕はここに座るから謙信君の分はここに配膳してもらえる?」
『はーい!』
じゃあ謙信君、僕も配膳手伝ってくるから誰かここに座ろうとしたら僕が座るって言ってくれるかい?
分かったぞ
『謙信君は初めてご飯を食べるから、初めての人メニューです･･･夜は皆と同じものを食べられるからね』
目の前に置かれた料理からはいい匂いが湯気に乗って漂ってくる
配膳も終わって全員揃ったので昼食の開始だ
「･･･お、美味しいっ」
「よかったねー謙信、それは主が作ってくれたものだよ」
「主が･･･光忠じゃなくて?」
『(おぉぉっ･･･や、やっぱり私じゃなくて光忠君のご飯がいいよねっ)』
「主さん、百面相してどうかしたんですか?」
喜んだ顔をしたり、落ち込んだりしているAを横で見ていた鯰尾がどうかしたのかと首を傾げていた
『な、何でもないよ･･･歌仙君と光忠君のご飯･･･美味しいね』
どんよりしているAに両脇にいる脇差二人が、A越しに顔を見合わせていた
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べっこうあめ(プロフ) - ありがとうございます。修正いたしました (2022年10月20日 12時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - 初めまして?ですかね。えっと440色じゃなくて490色かと思われます。修正お願いします (2022年10月20日 12時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年9月5日 1時
