487色目 ページ38
『あっ』
「あ…」
「わたくしは、白山吉光…吉光のきたえた、つるぎ、です。嫁入り道具であり、冥福を祈るものでもあります…どうかよろしくおねがいします」
『お、思わず顕現しちゃったぁ!?』
「あ、主さまぁっ;;」
「主、後ろに」
咄嗟に自分が前に出て、Aを後ろへと隠す
「ここ…は…」
キョロキョロと見渡す白山そして、自分の体も確認するかのように全身見る
「やぁ、白山吉光」
気分はどうだい?
ジッと目を離さない様に見つめてみるが、Aを咄嗟に後ろに隠したからだろうかまだ人を認識していないのか、憎悪や敵意と言ったものはまだ見られない
「…特には」
「…そこにいらっしゃるのは、あるじさまですか」
『(ふぉっ!?バ、バレてる!?)』
「…何故、隠れているのですか」
「君は…人を憎んでいないのかな」
Aを認識して人がいると分かっても、先ほどと雰囲気と表面上は変らない…内で何を思っているかは分からないが
「…あのような仕打ちをされて、わたくしが見境なく人に敵意を向けると」
自分がされたことや陥っていた状況は分かっているらしい
「…修復をしてくださったのは、あるじさまですよね」
霊力で満ちています…この霊力は、嘗て受けた仕打ちを施した者の霊力とはかなり違います
『そっか…白山君のこと見損なってたみたい…ごめんなさい』
「…いえ、当然の反応かと」
「主さーん来たよー!」
「主ー!」
「貴様らっ静かに行けんのかっ!」
「大将…お?どういうことだ?」
「おや、顕現…していますね」
特に危ない雰囲気とかでもなく、どこか和んでいるようにも見える白山とAに大広間に来てくれた粟田口はハテナを浮かべていた
『あ、皆･･･私がさっきつい撫でて霊力入れて顕現しちゃったんだけど、大丈夫だったみたい;;』
青江君もいてくれたし
態々来てくれたのにごめんと謝り倒す
「まぁ、何も無いならそれでいいけどな」
『白山君、何があったかお話し･･･できそうならしてくれる?』
「承知しました」
粟田口の子たちにも聞いて貰おうと大広間に入ってもらい、ああなってしまった経緯を分かる範囲で説明してもらう
「わたくしは･･･」
『成程･･･白山君は元々春ちゃんが顕現した春ちゃんの刀剣で、連れてる狐君が通信機?だから、政府の方に連絡を取られるのを恐れたあの人が、毛利君を埋めた後にボロボロにして顕現を解いて別空間に放り投げたと･･･そして、あの世界に落ちていて気づいたら今ここと』
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べっこうあめ(プロフ) - ありがとうございます。修正いたしました (2022年10月20日 12時) (
レス) id: b068b62b54 (このIDを非表示/違反報告)
萢 - 初めまして?ですかね。えっと440色じゃなくて490色かと思われます。修正お願いします (2022年10月20日 12時) (レス) id: 08d4531c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2022年9月5日 1時
