758色目 ページ9
『お兄ちゃんっ…!!何その絶対可愛い場面…え、じゃあまだ横で一期君達が起こしてたってことっ…覗いてからこっちに来ればよかった…!』
歩美ちゃんや愛染君達の天使具合に浮かれてる場合じゃなかったっ…
「主…朝っぱらから何絶望のポーズとってるの?…」
『おはよう清光君…何だか清光君が引いてる感じがするなぁ』
「あ、うん…おはよう」
「おはよう主、どうしたの?」
「何やら、優癒子さんが思う可愛い場面?を見損ねたらしく」
「あぁ…それでちょっと清光いじけてるんだね」
安室の言葉からどうそこに繋がったのか不明だが、安定がそう断言する･･･相棒なので清光のことはよく分かっているのだろう
「今短刀達いないから主の横に座るチャンス･･･主、横に座っていい?」
『勿論』
「じゃあ僕反対側で」
今朝の朝食は沖田組に挟まれて取った…そして、入ってきた毛利がやたら嬉しそうだったことについて誰もツッコミは入れなかった
朝食後、遠征組と出陣組を送り出して短刀と少年探偵団は遊ぶと外に駆け出して行くのを萩原と松田と一緒に見ていた
「子供たちは元気だねぇ」
「その言い方おっさんくせぇぞハギ」
『あはは;;皆可愛いですよね』
今日の近侍は乱だ…出陣組と遠征組が戻ってくるまで皆で遊んでいていいと言ったが、せっかく近侍なのだから一緒にいると遊びには参加しなかった
『あ、私そう言えば障子紙を蔵から出そうと思ってたんだった』
「もしかして五虎退の虎たちが破っちゃった障子を張り替えるための?」
「猫じゃなくて小虎ってのがびっくりだよ」
『そうそう、五虎ちゃんがすっごく泣きながら謝ってたけど、虎君達も元気な証拠だしね』
私は全然気にしなかったけどね…他の人も気にしてなかったし
「あ、うん…あの人絡みでね…前にちょっとあったから…」
『それ、詳しく教えて乱ちゃん』
「主さん、目が怖いよ」
あの人血を嫌がるでしょ…出陣した後中傷で血が付いてたから先に落としてから報告に行こうとしたら、遅い早く来いって催促されてそのまま行ったら、障子じゃないけど襖にね、血が付いちゃったの
あの人がそれを主さんの様に流して許してくれるわけもなくて…めちゃくちゃ怒ってて
流石にヤバいってなったから、鶴丸さんと燭台切さん、小竜さんが三人がかりで宥めてくれて
五虎退は折れずに済んだんだ
「この話は一兄にも五虎退が話してて、前に三振りにお礼を言いに行ってたよ」
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作者名：べっこうあめ | 作成日時：2023年11月17日 13時
