久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ7)

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「(鶴丸、主を泣かせるようなことは許さんからな)」

鶴丸の思考を読み取った長谷部が牽制するように釘を刺す

『後で長船の皆も来るんだけど、鶴丸君と長谷部君も一緒に遊ぶ?』

「お誘いは嬉しいのですが俺はまだやることがあるので」

「俺は先に風呂だな」

この口ぶりだと鶴丸はお風呂の後に来てくれるらしい

「鶴お兄さん待ってるね!」

「長谷部さんも一緒に遊びたかったです」

「!…明日な」

『(つ、鶴丸君っ!み、見た!?今の会話っ…可愛すぎるっ…)』

近くの鶴丸に顔を寄せて小声でそう話しながら顔を手で覆いプルプルするA

「(それは子供たちが可愛いのかい?それとも長谷部か?それかどちらもか?)」

『(勿論どっちもっ…!)』

「だそうだぞ長谷部、良かったな」

「あ、主っ…!(何が、だそうだぞ…だ!主からのお言葉は嬉しい、嬉しいがっ…!!)」

Aからそう言われるのは嬉しいが、やはり恥ずかしい長谷部

こんな二人が退室して少しすると、長船の面々＋日向がやってきた

そこから暫くしてお風呂から上がった鶴丸も参戦して探偵団と男士達とトランプやボードゲーム等をして遊んだ

そして、良い時間になったので解散して子供たちは就寝時間だ

『おやすみ、歩美ちゃん哀ちゃん』

「おやすみなさい、優癒子お姉さん」

「おやすみなさい」

二人におやすみと挨拶してからAはまだやるべき執務などがあったので、寝る前に少し片しておく

『んー!!もうそろそろ寝ようかな』

執務室を出ると、まだ楽しそうにしている男士達の楽しげな声が所々から聞こえる
夜はまだまだこれから･･･深くなっていく

執務室から自室へと向かっていると、自室にいくために通過する歩美と灰原の部屋の前に誰かいるのが見える･･･それに、泣いているようにも見える

『あれ!?歩美ちゃんどうしたの?;;』

お母さんたちに会えなくて寂しくなっちゃった?;;

「怖い･･･夢、見たの･･･ぐすっ･･･」

『怖い夢みちゃったのか･･･よしよし･･･あ!一緒に寝ようか』

それに、ここには悪いものを斬ってくれる心強い神様たちがいるから安心してね

一緒に部屋に戻ると、灰原も起きていた･･･少し心配気な感じだ

「吉田さん、大丈夫」

「うん･･･怖い夢･･･見ちゃって･･･」

『さ、お布団に入ろう』

先程まで歩美が寝ていた布団に一緒に潜り込むと、向かい合わせで寝転びふとんを被せてやるとぎゅっと抱きしめる

『今度こそおやすみ歩美ちゃん』