久遠のカラフルイヤーズ16 (ページ48)

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『(早く降りていって安心させてあげたいけど、今物凄く罪悪感が…)』

「行くか主」

『(み、三日月さーん…もう少し心の準備を…っ)』

見つかって皆に怒られる心の準備をさせてと内心号泣するA

下に降りていくと、いた!?こっちにはいないと男士総動員で探していた…物凄く申し訳ない

「何をそんなに慌てておる」

「そりゃ主たちがいないｋ……三日月!?」

掛けられた声に咄嗟に答えたが、よくよく考えるとその声の主はAと同じく探していた三日月の声

思わず驚き振り返ってしまった鶴丸

いつもは驚きを提供している側で、この反応を見ている側だが

『(おぉぉ…!鶴丸君の珍しい反応が見れた…!可愛いっ!)』

まだまだ深夜テンションは継続中なので、心の中でも喧しいA

「え、三日月いたの!?あ!主と小豆もいる!!」

鶴丸の声に清光もこちらに来たが、Aと小豆の姿も確認する

「い、いたっ!あつきー!!しんぱいしたのだぞっ…」

「あるじさまっみかづきさまっ」

「あぁー!主さんたちいたー!」

「あ、主さま…み、見つかって、グス…よ、よかったですっ…うぅ…」

「主君っ…い、いなくなって…しまった…のか、と…うぅぅ…」

『!?ご、ごごごごめんね皆っ!?な、泣かないで;;』

まさかここまで心配をかけ短刀達に泣かれてしまうという事態になるとは思っていなかったので猛省と共に焦るA

自分の計画ではサクッと終わらせて朝日と共に帰還し向こうに行っていたことは誰にもバレないという算段だったのだが

抱きしめて慰め、袖で涙を拭い、短刀達に謝り倒すA

そして今…全員が集まっている大広間で、正座したAの前で初期刀に仁王立ちされている図が完成している

「で、説明してくれるよね?主」

『ひえぇっ…!美人さんが怒るとやっぱ怖いよぉっ(ハイ)』

「主っ!?///」

『えっとですね…』

少し前からの計画と、小豆に協力依頼をしたことと、こんのすけに転送してもらう直前に三日月にバレて一緒に向こうで作業していたことを洗いざらい吐くA

『ご心配をおかけしてごめんなさい…えっと…受け取って貰えますか』

「もー…本当に心配したんだからね…ありがとう主、嬉しい」

袋から取り出したクッキーを恐る恐る清光に差し出すと、呆れた後はにかみながら受け取ってくれた

『グッ…可愛すぎて辛い…』

「本当に反省してる…?」

「まだ、深夜てんしょんなのだと言っておったぞ」

『深夜テンションじゃなくても可愛く見えるよ』